年末から4月にかけて「断乳・卒乳、どうやったらいいでしょう?」という相談が多く寄せられます。本格的な復職に備え、母乳育児を終えなければと不安になっていることが伺えます。去年1年間、私が代表をつとめるモーハウスでは、行政との恊働で母乳育児の連続セミナーを開いてきました。その中で繰り返し紹介されたことの一つは、「仕事と母乳育児の両立はできる」ことです。そしてむしろ、「母乳育児を続けていた方が、仕事をするにもメリットがある」ということ(!)です。コストパフォーマンスの面から考えても、母乳育児を継続することは職場復帰の際にもとても良いんですね。その5つの理由を見ていきましょう。

1.母乳は時短になる 

友人が出版した本の中で私の活動を紹介して、「ワーキングマザーにとって母乳は時短!」と書いてくれていたのですが、なるほど、確かになぁと感心しました。復職後はママも疲れがち。授乳は、母子のコミュニケーションとお母さんの休息、子どもの心を満たすこと、この全てが一度にできる方法でもあります。

ある医療職のママの話によると、彼女は3人めにして母乳育児を続けながら仕事に復帰、保育園の行き帰りは赤ちゃんもおっぱいをほしがるので、抱っこしながらそのまま授乳していたとか。赤ちゃんとの触れ合いタイムも授乳も終わっているので、帰宅したらすぐに自分の時間が持ててとても楽だったそう。お母さんの母乳相談をボランティアで受ける活動を長く続けている母乳110番のすずきともこさんも、そんな様子をこちらのブログ「働くママのホントの話」にマンガで描かれています。

2.母乳栄養の影響で欠勤が減る

職場復帰したとたんに子どもが熱を出して欠勤。あるいは家族に看てもらって子どもを置いて出勤。どちらにしても、会社に申し訳なかったり、子どもに申し訳なかったりとつらい選択ですよね。ところが、人工乳栄養の子どもと比べると、母乳栄養の子どもの母親の欠勤数が少ないというというデータがあるそうです。
人口栄養に比べて母乳栄養の児の母親の欠勤数の方が少ない

人口栄養に比べて母乳栄養の児の母親の欠勤数の方が少ない

母乳は時期によって成分が変わります。例えば、雑菌から身を守る母乳中のリゾチーム濃度は産後12週以降に上昇します。ちょうど赤ちゃんが何でも手に取って舐めたりして、雑菌に触れる機会が増える時期に合致しているんですね。まだまだ母乳のすべてが解明されているわけではありませんが、少なくともマイナスにはならないでしょう。また、子どものストレスが少なくなるだけでも、熱を出すリスクは低くなるのではないかな、と私は思います。

>>復職後の母乳育児が時短につながる3つ目の理由は……