暮らしのマナー/食事・テーブルマナー

マナー本では教えてくれない社交マナー(2ページ目)

マナー本を読んでおけば、どんな場面にもスマートに対応できると考えていませんか? 本に書かれていることは、身につけておきたい基本的なマナーであり、実際の生活では様々なことが起きてきます。想定外のことに直面すると、パニックになったり、小さなミスでもさらに大きなミスを誘うことになりかねません。ポイントを押さえていざというときのために備えておきましょう。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド


レストランで飲み物を倒してしまった!

同席の方がグラスを倒した! あなたの対応で明暗が分かれます。

同席の方がグラスを倒した! あなたの対応で明暗が分かれます。

もし同席の方がグラスを倒してしまい、テーブルや床に飲み物をこぼしてしまったら… 「大丈夫?!」と、先ずはすぐにおしぼりなどで拭く作業をする方が多いでしょう。ただ、これは極当たり前の言動。相手の方の気持ちを少しでも和らげ、安心させる気遣いとは?

お店の方に「もうひとつおしぼりいただけますか?」とお願いしたり、「すみません」と謝る言葉は、ぜひあなたが率先して伝えましょう。さらに、「私もこの間ワイングラスを倒しちゃったのよ」など、上手な嘘で相手をリラックスさせてあげてください。


つき合い始めた彼のテーブルマナーが悪い!

テーブルマナーや食べ方は、今後おつき合いしていく上で重要なポイントとなります

テーブルマナーや食べ方は、今後おつき合いしていく上で重要なポイントとなります。

お箸をちゃんと持てない、肘をついて食べる、音をたてる、ナイフとフォークの使い方が間違っていたりすると、ちょっと引いてしまいませんか? 「どうしてもここが許せない」「これからずっとおつき合いをして一緒に食事していくにはちょっと…」という場合でも諦めないで下さい。彼の意識を変えさせ、上手に改善させる方法を考えてみましょう。

「その持ち方ってあり得ないでしょ」「ちょっと、肘つかないで。お行儀が悪いわね」「それって恥ずかしいんじゃない?」などの言い方では、彼のプライドも傷つき、いやなムードに。そんなときには、彼の気持ちに寄り添って上手にアドバイスするのが賢いやり方。「この間、テレビで言ってたんだけど、最近その持ち方をする人が多いんですって」「正しい〇〇の食べ方、って新聞に出てたのよ。それはね… 」など、第三者の意見として説明して伝えてみては? 彼に「へえ、教えて」と言わせることができれば成功です。

それでも指摘されたことを彼が気にしているようなら、「私の前だけならいいけど」という言葉をつけ加えフォローしてみてはいかがでしょう。あなたの優しさを嬉しく感じ、心をもっと開いてくれるかもしれません。


マナー本だけを頼ってしまうのではなく、TPOに合わせた臨機応変な社交マナーを身につけてくださいね。

 

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます