2014年は概ね新興国優位の1年

2014年は先進国の株式市場が新興国を勝ると予測されていましたが、上昇率の上位を占めたのは新興国でした。昨年1年間の主要国の株式市場の上昇率を見ると、アルゼンチン、上海が50%超、インドが30%超、トルコ、フィリピン、インドネシアが20%超と続いています。

先進国の上昇率上位をみると二桁以上は皆無。スイスが9%超でトップ、以下カナダが8%台、米国、日本が7%台、ノルウェー、スペインが4%台、ドイツ2%台となっています。フランス、英国に至っては若干のマイナスというありさまです。

反対に下落率のトップは40%超の下落のロシア、30%弱のギリシャ、6%弱のブラジル、4%台の韓国となっていることから、あながち先進国優位という予測が間違っていたわけではないと言えるかもしれません。1つ言えるのは、国によって株価の上昇はまちまちであることから、もはや先進国、新興国とひとくくりにするべきではないということです。

上昇率トップは上証50連動型

残念ながらアルゼンチンの株価指数に連動するETFは上場していないことから、トップは「上海株価指数・上証50連動型上場投資信託」でした。1年間の騰落率は93.84%となっています。第2位も同じく中国A株指数に連動する「上場インデックスファンド中国A株CSI300」で、騰落率は82.85%でした。この2つのETFは組入銘柄が絞られている分、上海市場全体の株価指数の上昇率50%超を大幅に上回ることになったのです。

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第3位、第4位は、インドの株価指数に連動するETFとなっていますが、先進国で目立ったのは米国の株価指数に連動するETFです。NASDAQ-100連動、S&P500指数、NYダウ連動と異なる指数に連動するETFが、ベスト10にそれぞれランクインしています。

大健闘は、トップ10中に唯一入った「ダイワ・上場投信・TOPIX17素材・化学」という業種別のETFです。騰落率は27.79%なのですが、同じ指数に連動する「NEXTFUNDS素材・化学上場投信」の騰落率が21.90%であることから、流動性等の違いでランクインした可能性もあるため、素直に大健闘と喜べないのかもしれません。組入上位には、信越化学工業、花王、富士フィルムホールディングス、東レ、旭化成となっています。

東証REIT指数連動が健闘

地味なと言ったら怒られるかもしれませんが、国内資産クラスで健闘したのが東証REIT指数連動のETFです。第14位、第15位に2銘柄が入っていますが、ともに騰落率は約24.6%。相対的に利回りが魅力的なこと、日本銀行がREITを買い入れていることから、下値不安の少ない投資対象だったことが堅調な要因と考えられます。

月間の売買高の上位を占めるわが国の株価指数連動のETF、正確にはレバレッジ型を見てみると、「TOPIXブル2倍上場投信」が騰落率13.92%で第35位、「NEXTFUNDS日経平均レバレッジ上場投信」は騰落率11.99%で第41位となっています。

共に日々の指数の概ね2倍となるように設計されていることから、期間が長くなると指数の上昇率の単純に2倍となるわけではないことも、低位に甘んじてしまった要因と言えるでしょう。単純に日経平均株価の2倍の上昇率=14%強であればもう少し順位は上がったはずです(日経平均レバレッジの場合)。

2015年は始まったばかり。今年も株価の位置が昨年よりも高くなっている分、2014年にも増して株価は乱高下するのではないかと予測されています。乱高下が激しくなるほど、レバレッジ型ETFの売買高が増えることから、売買高上位の顔ぶれは2014年と変わることはないと思われます。
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