貯蓄/貯蓄できない人のための貯め方

「貯蓄が趣味」「お金が使えない」から脱出したい人へ

これまで、貯蓄の達人にたくさんお会いしてきたガイドですが、なかには「貯蓄が趣味になり、お金を使うのが怖い」というタイプの方が少なからずいらっしゃいます。たくさんの貯蓄があり、毎月貯蓄額が上乗せされていっても、不安は増す一方……。そんな状況から脱出したい人に向けて、アドバイスをお届けします!

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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「お金があるのに使う勇気がない人」に贈る、3つの考え方

これまで、貯蓄の達人にたくさんお会いしてきたガイドですが、なかには「貯蓄が趣味になり、お金を使うのが怖い」というタイプの方が少なからずいらっしゃいます。以前の記事『「アラサーで1000万円貯蓄」でも不安な人への処方箋』には、たくさんの反響をいただきました。先行き不透明な時代ということもあって「貯蓄はあればあるほど安心」「どれだけ貯めても不安」と感じる方も多いものです。
 
倹約家タイプの方も、貯蓄のきっかけを思い出して、ちょっとご褒美をあげてみてはいかがでしょうか?

倹約家タイプの方も、貯蓄のきっかけを思い出して、ちょっとご褒美をあげてみてはいかがでしょうか?


ところが、お金を貯めるだけ貯めこんで、必要以上に倹約した生活を送りながら「お金を使う勇気がない」と、密かに悩んでいる方も多くいらっしゃいます。せっかく貯める力があるのに、それではもったいないですよね。

そこで今回は、「貯蓄が趣味」から脱出したいという人に向けて、新たな考え方を3つお届けします。
 

1:貯蓄額は、テストの点数ではない

「お金をたくさん貯めているのに、使えない」という方は、昔から勉強などをがんばって、テストでいい点数を目指していた“しっかりさんタイプ”が多いように感じます。

テストのゴールは、“満点”や“合格点”になるかと思いますが、貯蓄のゴールは、人それぞれ異なります。お金を使ったことで、1000万円あった貯蓄が990万円に減ったとしても、100点満点のテストが10点減点されたこととは違います。

「1億円の家を買いたい」「一人暮らし費用を準備したい」「海外旅行に行きたい」「子どもの教育費を貯めたい」などと、貯蓄のゴールは人によってさまざま。ただ単に、数字を増やしていくことが目的ではないはずです。

今一度、自分の貯蓄のゴールについて、考えてみましょう。

 

2:倹約家タイプなら、少しくらい使っても大丈夫

質素な暮らしをしていた人が、ある日突然宝くじで大金が当たって豹変し、散財タイプになってしまったという話も聞きますが、そうめったにはないことですよね。

倹約家タイプの方はその気質のまま、散財タイプの方はその気質のまま、変わらずに歳を重ねていくケースが多いものです。ですので、今後結婚、出産、住宅購入、転職など、何か大きなイベントがない限りは、今の出費のペース、そして貯蓄ペースは、それほど変わらないと予想されます。

今後の人生を考えてみて、大きなイベントがあるようなら、そのイベントにかかる金額を調べて別にとっておき、残った貯蓄の一部は、ふだんのちょっとした楽しみに使っても大丈夫なのではないでしょうか。

たとえば、倹約家の人は、たとえ貯蓄がたくさんあっても、「外で一人のときは、絶対にカフェに入らない」と決め、数百円もムダにしまいと節約に励んでいる人も多いのですが、たまにはふらっとおしゃれなカフェに入ってみてはいかがでしょうか。出費は数百円程度ですが、きっと何か新しい発見があると思いますよ。
 

3:人の人生には、いつか必ず終わりがくる

極端な話になりますが、お金を貯めに貯めこんでいる人は、人生を終える段階で、人生最大の貯蓄額に到達し、その貯蓄を十分に使いきれずに生涯を終えるということにもなりかねません。

「自分の人生が終わるときに、自分史上最大の貯蓄額にしたい」という人はいませんよね。そもそも最初に「お金を貯めよう」と思ったのには、何か理由があったはずです。

初心にかえって、貯めようと思ったキッカケとなった、自分の心の根源を探ってみてください。

「憧れの自分になりたかった」「素敵な家に住みたいと思った」「資格を取って○○になりたかった」などという心の奥底にあったものが見えてくれば、貯蓄のうちの一部を、その目的のために使ってみたり、ちょっと休憩がてら自分にご褒美をあげたりと、新たな気持ちがわいてくるのではないでしょうか。

違う世界を見ること、知らなかった体験をすること、幸福を味わうこと、人と一緒に楽しむこと、新たな人に出会うこと、人生経験を積むこと――お金を使うことで、さまざまなものが手に入るのも事実です。もちろん、計画的にお金を貯めることも大切ですが、うまく使うことも大切。人生全体を楽しんでいくために、ぜひお金を貯めること&使うことのバランスを取れるように、じっくり考えてみてください。

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