健康促進やダイエットなどに有効として、スロージョギングが注目されています。このスロージョギングとは、その名の通り「ゆっくりとしたペースで走る」ジョギングのこと。ペースは歩くのとさほど変わらないくらいに落とします。いわゆる有酸素運動に含まれますが、ペースがスローなので「走るのはちょっと…」という方でも取り組みやすいのが大きな特徴です。

しかし世の中にさまざまな健康・ダイエット方法がある中で、「本当に効くの?」と半信半疑な方も多いことでしょう。そこで今回は実際にスロージョギングで期待できる効果について、具体的な内容をいくつかご紹介していきます。

ウォーキングを上回る消費カロリー

健康やダイエットのために、ウォーキングを始める方は多いでしょう。朝起きて歩いたり、帰宅時に1駅前で降りて自宅まで歩いたり。確かに生活の中へ運動を取り入れることは、健康やダイエットにお勧めです。

しかしダイエットを目的とした場合、残念ながらウォーキングで大きな効果を得るためには、相当な努力が必要となるでしょう。なぜならウォーキングによる消費カロリーは、1時間で約170~200kcal程度(体重や速度により異なる)に過ぎないからです。

体重1kgをカロリーに置き換えると、7000kcalとなります。つまり200kcalをウォーキングで消費するとして、30日間続けても1kgすら落ちないという計算です。さらに、もし現時点で摂取カロリーがオーバーしていれば、いくら歩いても体重は減りません。運動を除いた摂取カロリーと消費カロリーが同じ状態においてウォーキングを毎日1時間続ければ、やっと1kg弱体重が落ちるということになるでしょう(実際には、もう少し複雑になりますが…)。

そのためダイエット効果を得るのであれば、運動により消費するカロリーを増やす必要が出てきます。では歩く時間を延ばすのかと言えば、限られた時間の中において、それはなかなか困難です。

そこで、運動負荷を上げてみます。ウォーキングをスロージョギングに変えることで、同じ時間における消費カロリーは約1.6倍と言われています。これなら、いきなり大幅な体重減こそ厳しいですが、無理なく着実にダイエット効果を得られるでしょう。

遅筋を使うことで疲れにくい

筋肉には、次のように2つの種類があります。
  • 持久的な運動に適した『遅筋』
  • 瞬発的な運動に適した『速筋』
同じジョギングでも、ランニングペースが上がることで速筋が使われていきます。もっと極端に言えば、短距離ランナーはほとんど速筋を使って走っている状態です。しかし速筋を使った瞬発的な動きは、長く持続することができません。すぐに乳酸が溜まり、脚が動かなくなっていくでしょう。

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スロージョギングは「遅筋」を使ってゆっくり走る

しかしスロージョギングは、遅筋による運動です。長く続けても、さほど疲れは溜まらないでしょう。だからこそ、誰にでも無理なく始めることができます。

さらにスロージョギングを継続することで、この遅筋がより鍛えられていきます。するとより長い時間・距離を走っても疲れない持久力が養われ、スロージョギングの効果は一層高まっていくのです。