フランス語/フランス語アーカイブ

フランス人は猫舌? 美食の国の食べごろ温度(2ページ目)

私たち日本人は、熱いものは舌が焼けるほど熱く、冷たいものはすっきりさわやかにお料理をいただきたいものですが、美食の国フランスでは必ずしも同じ感覚ではないようです。今回はフランス人の好む食べごろの温度にスポットを当ててみたいと思います。

モワソン 久恵

執筆者:モワソン 久恵

トラベルフランス語ガイド

お皿に気をつけて!

フランスでいただく料理の中で熱々が皆無というわけではありません。レストランでもステーキなど熱い鉄板に盛り付けられてでてくる料理は、日本人好みの熱々ですし、温めたお皿に盛り付けて出てくる料理やオーブンから出てきたばかりの料理も熱々です。
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グラタンはやはり熱々がおいしい


テーブルに置かれるときにも、「熱いので、お皿に気をつけてください」と出されることがあります。

Attention, c'est très chaud ! 
(アトンシオン セ トれ ショー)
気をつけてください、とても熱いですよ !

L'assiette est chaude ! 
(ラシエット エ ショードゥ)
お皿が熱いですよ!


料理が生ぬるい?

その一方で、あえて「生ぬるい」という説明がレストランのメニューに
書かれていることもあります。
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フランス人は、肉のうま味をじっくり味わいたい



・ tiède (ティエードゥ) 生ぬるい、生あたたかい

「生ぬるい」という言葉からは、あまりポジティブな印象を受けないかもしれませんが、この「生ぬるい」には食べ物の味をより味わうことのできる温度という配慮があるそうです。

特に、肉などはうま味をより味わうために、調理法も香りを保ち、素材の成分を変化させないように気をつけて、口に入れやすい温度、口当たりの良い温度にすることがあるそうです。
味わうときの素材の本質に重きを置いているということになるのでしょうか。
このあたりが日仏の食文化の違いなのかもしれません。

ほかにも、デザートのソースなどでも tiède と書かれていることがあります。
フランス流の「食べごろ」温度のこだわりですから、是非試してみてください。


※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。
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