サウイフモノ,バンド

マネージャー高貫氏

RPGをテーマとし、エンターテイメント性の高いステージングで人気を呼んでいるヴィジュアル系バンド「サウイフモノ」。しかし、3月24日発売号のMen’s SPIDER誌にて、ヒロバッキーの脱退を宣告。それを免れるためには8月24日(日)に行なわれるツアーファイナルのワンマンライブまでに嘆願書を1000通集めないといけないという。以後、その名も『ヒロバッキー救済計画』を掲げ、奮闘と成長を見せてきたサウイフモノ。そんな彼らを一番近くで見守っているマネージャー高貫氏に、メンバーから語られることのない彼らの素顔について語ってもらった。

――まず、どのような経緯でサウイフモノのマネージャーをやられることになったのでしょうか?
高貫:元々僕は「キナルラ」というヴィジュアル系バンドをやっていました。バンドが解散した時に、お世話になっていたレコード店の店長から「裏方をやってみないか?」と誘われたことがきっかけで、バンドのマネージャーをやることになりました。その時に、SACCI(Vo.)とぬっぺ(Ba.)の前のバンドを受け持っていました。しかし、彼等のバンドが解散して、新しくサウイフモノというバンドを結成する時にマネージャーをやって欲しいとメンバーから依頼を受けたので、そのまま継続してマネージャーを務めることになりました。

――メンバーとの付き合いはとても長いんですね。
高貫:
ヒロバッキー(Gt.)とnono(Gt.)は現役時代によく対バンをしていました。ヒロバッキーなんて僕の先輩で、もう10年ぐらいの仲です。当時はヒロさんって呼んでいて、昔はすごく尊敬していました。

――今やヒロバッキーさんにクビ宣告をする立場の高貫さんですが、当時のヒロバッキーさんの印象は?
高貫:
昔はあまり深くは踏み込まなかったんですけど「コゴエ君(高貫氏の愛称)、もっとこうしたほうがいいよ」っていろんなことを教えてくれたりして、すごく優しい人でしたね。そういった経緯もあって、ヒロバッキーは今も僕には当たりが強いです。でも付き合いが長くなるにつれて、思ったより頑固でイジられキャラなことを知りました。

――では、高貫さんから見てSACCIさんはどのような方ですか?
高貫:
SACCIは昔よりわがままになってきました。今は自分がバンドの中心となって引っ張っていっているという環境の変化も関係しているでしょうね。また彼は非常に寂しがり屋で、相手にしてくれる人がいないとダメな構ってちゃんです。一日に来るLINEの量もものすごいですね。LINEのグループもサウイフモノだけで6個ぐらいあります。” サウイフモノ”というグループから、怖い話の好きなメンバーを集めた” 心霊四天王”というグループがあったりと、メンバーがたったひとりしか違わないような細かいグループ分けをされているんですが、それを作るのは全部SACCIです。

――ぬっぺさんは?
高貫:
彼は大人ですね。SACCIを活かして、SACCIのわがままについて行くのが今のバンドにとっての正解だと彼はわかっているので、それに徹しています。集団でいると、時にはムカつくことがあったり、自分のやりたいことを主張したい時もあると思うんですよ。それを一切消してビジネスに徹します。彼は自分の意見がないのではなく、きちんと持った上で、バンドで決めたことを絶対としてそこへ乗っかります。何が来ても対応できるのがぬっぺですね。そこに自分の主観や好みを入れないので、彼は頭の下がるほどのプロです。

――それだけSACCIさんとバンドに惹かれているのでしょうね。
高貫:
そうですね。素晴らしいメンバーだと思います。

――nonoさんについてはいかがですか?
高貫:
nonoはいつもニコニコと笑顔で人当りがよく、すごく社交辞令がうまいです。

――nonoさんといえば、みんなに好印象を与えるイメージがあります。
高貫:
よくも悪くも社交辞令がうまいので! (笑)。実際に付き合っていくと、几帳面で神経質な性格だということがわかりました。すぐにやらなきゃ、という強迫観念に常に駆られているんじゃないかと思うほどすごく真面目ですね。

――そして、カムイさんが一番最後に出会われたメンバーということになるでしょうか?
高貫:
そうですね。彼はバンド内の末っ子で、自分じゃ何も決められません。例えば、先日メンバーで行ったキャンプへも、彼はイジられるから本当は行きたくないんですよね。そんな時に『あれって本当に僕、行かないといけないんですかね?』ってこっそり秘密のLINEを僕に入れてきて判断を仰いできます。彼はヒロバッキーとは違うオチキャラです。

次ページではマネージャーとしての仕事をご紹介。

サウイフモノ,バンド

マネージャーの仕事はマメさが大事!

――高貫さんはマネージャーとはいえ、メンバーの一員のような存在に思いますが、仕事として彼らと一線を引いているところはありますか?
高貫:
それはまったくありません。普通にプライベートでも飲みに行ったり、遊んだりしているので、仕事っていう付き合いをしていないですね。本当はいけないのかもしれないですけど。

――ちなみに、現在はタイムリーレコードに所属し、サウイフモノ以外のバンドのマネージャーも務めている高貫さんですが、バンドによって接し方は変わってきますか?
高貫:
特性を見てわざと変えている訳ではないですけど、所属バンドのTHE BEETHOVENは僕にとって先輩ですし、ex.少女-ロリヰタ-23区のメンバーのいるALDEBARANとは気心も知れているので対等であり、サウイフモノとは付き合いも長いので友達のような関係であったりと、おのずと変わってきますね。

――ずばり、マネージャーの仕事とはなんでしょうか?
高貫:
プレー面以外のところでバンドを支え、バンドの頭脳になることです。

――マネージャーになるためにはどんな特性が必要ですか?
高貫:
社交性は大事ですね。あとマメさがないと何も出来ません。でも僕もたくさんミスをして仕事を覚えていきました。やり始めはすごく迷惑を掛けましたね(笑)。

――メンバーと信頼関係を築くことも大事だと思いますが、高貫さんは元々よく人から相談を受けるタイプですか?
高貫:
それはありますね。昔から相談役になることが多かったです。今も6人からいろんな話を聞きます。そしてそのあとにカムイがひとりで個人的に僕のところへ来て「どうすればいいですかね?」って相談をしに来ます(笑)。

――バンドの方針と事務所の方針とに差異のあることもあると思うのですが、それについて高貫さんはどう対応されていますか?
高貫:
僕は現役の時にやっていたバンドが売れていた訳でもないし、名プロデューサーになる気も元々なく、バンドの意見を尊重したいと思っています。バンドにはバンドのスキルがあるし、やりたいことを自由にやったほうがいいと思うタイプなので、それが物理的に金銭的に可能かどうかは置いといて、その意見を事務所へ通してあげることが僕の役割ですね。

――マネージャーをやっていてよかったなって思うことはなんですか?
高貫:
「サウイフモノって調子いいよね」って事務所からもバンドからも対外的に言われるのは僕の誇りです。彼らは適当にやっているように見せてすごく努力をしているので、それで人気がついてきているのは僕にとってとても嬉しいことです。

――高貫さんは彼らをどうしてあげることを理想としていますか?
高貫:
まずは、ある一定のレベルを超えた集客を安定して出来るようになって欲しいです。

――また、サウイフモノを見ていて、すごいなーって思うところはどこですか?
高貫:
ヴィジュアル系バンドだったら、人にどう見られるかとか、悪い噂を立てられることとか気にすると思うんですけど、そういうのをまったく気にしないところですね。Men’s SPIDER誌でのヒロバッキー救済計画も、普通だったら絶対に考えられないことですよね。

――高貫さん自身は、ヒロバッキー救済計画についてどう思っていますか?
高貫:
すごいことを考えたなって思います。僕は事務所の人間なので、誌面上、ヒロバッキーにクビを言い渡す立場になっていますけど、クビにはしたくありません。またそう思っているメンバーもひとりもいません。

――それを宣告してから、バンド内に変化はありましたか?
高貫:
バンドの一体感が増しました。それが元々サウイフモノが掲げているテーマでもあります。一体感だけはどこにも負けないように、更に結束を固めて今、新宿BLAZEへの公演へ立ち向かおうとしています。

――キャラクターも異なる5人ですし、普通だったら信頼関係も危ぶまれるようなことへも果敢に挑んでいくサウイフモノですが、それでも揺るがない絆を感じるのが不思議です。
高貫:
すごくいいバランスで、うまくまとまっているんだと思います。それと彼ら自身、とてもしぶとい性格ですね。

――最後に、8月24日のツアーファイナルについての気持ちをお聞かせください。
高貫:
いろんな人からこの企画についてどうなるのかってよく聞かれるんですけど、僕も答えが本当に今もわかりません。やはり、ヒロバッキーをクビにしたくないので嘆願書が集まることを祈っています。またサウイフモノにとって初の6大都市ツアーなので、ファイナルの新宿BLAZEの公演までに集客をあげて盛り上げて、ツアーを成功させて終わりたいですね。

<INFORMATION>
ワンマンツアー『日本RPG化計画』ツアーファイナル
8月24日(日)新宿BLAZE
開場16:30/開場17:30

サウイフモノ公式ページ
http://souiumono.com

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