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マイナーチェンジしたトヨタ・プロボックスのススメ

マイナーチェンジを行ったトヨタの商用車、プロボックス&サクシード。非常に認知度の低いクルマながら、販売台数からすればベストセラーカー。質実剛健だし、良い意味での「道具感」を持つ。この雰囲気を上手に使い、少しドレスアップしてやれば、案外面白いクルマになるかもしれません。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

トヨタ・プロボックス&サクシードがマイナーチェンジ

御存知の方も多いだろうけれど21歳未満の任意保険料は驚くほど高い。例えば30歳であれば4万円の保険内容を、21歳未満も使える保険に切り替えたら10万円となってしまう。新規加入の場合、さらに高くなるのだった。これを回避する方法の1つが商用車に乗ること。商用車は基本的に全年齢担保のため、上記の条件だと5万円程度で済む。
プロボックス

プロボックスは姉妹車サクシードとともに、マイナーチェンジして2014年9月1日から発売

さてマイナーチェンジを行った商用車、プロボックス&サクシードである(以下プロボックスに統一)。非常に認知度の低いクルマながら、販売台数からすればベストセラーカーと言えるほど。ウソだと思ったら街中でプロボックスを探してみて欲しい。ハイエースと同じくらい多いです。驚くほど目立たないだけ。

従来型は激しく地味だったものの、マイナーチェンジで少し存在感を出してきた。質実剛健だし、良い意味での「道具感」を持つ。この雰囲気を上手に使い、少しドレスアップしてやれば、案外面白いクルマになるかもしれません。ボディサイズはコンパクトだから免許取り立ての初心者ドライバーでも運転しやすいと思う。

走りだって悪くない。1.3リッターの4気筒95馬力エンジンを搭載。これまでの4速ATからCVTに切り替えることにより、今までも十分良かった実用燃費が一段と向上することだろう。17.6km/LというJC08モード燃費は(信号待ち時間を多く含んでいる)、アイドルストップ無しとして考えれば立派な数字だ。

普通の乗用車と一味違うプロボックスのインテリア

ラゲッジスペース

商用車だけあり、ラゲッジスペースは猛烈に広い

興味深いのがインテリア。さすが商用車だけあり、普通の乗用車とひと味違う。スマートフォンを固定しておくアタッチメントや、引き出し式のパソコンデスク(A4サイズまで対応。弁当なども載る。オプションでAC100Vのソケットを装着可能)まで標準装備。その他、キー付きのセンターボックスなど収納多数。
アタッチメント

スマートフォンを固定しておくアタッチメントも標準装備

パソコンデスク

引き出し式のパソコンデスクはA4サイズまで対応

当然ながらラゲッジスペースは猛烈に広い。リアシートを折り畳んだ時の前後長、何と1810mm! 加えて床がフラットになるため、成人男性が余裕で寝られる。全長4245mmのクルマと思えない。4人+遊び道具をタップリ積めます。商用車なので丈夫な内装材を採用しており、多少乱暴に使ったって気にならない。

『Tコネクトナビ』と呼ばれるナビも興味深く、基本は液晶端末。クラウドからの渋滞情報などスマートフォンのWi-Fiテザリングを利用して入手する。仕事で目的地に早く到着したいというなら有用。とはいえ依然として高価(最も安いタイプで17万円)なので、若い人ならスマートフォンをそのまんま使ったらいいと思う。
プロボックス2

地味な商用車のイメージも、マイナーチェンジで存在感が出てきた

価格は1.3リッターエンジンを搭載する『GL』で142万5600円。運転席&助手席エアバッグや横滑り防止装置を標準装備している。乗用車だとマイナーチェンジ直後は値引きが減少するが、商用車は頑張ってくれる。車両本体+オプションの値引き込みで20万円以上を狙って欲しい。そうそう、商用車は手放す時に下取りも悪くないと思う。
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