社内報は誰が作っているかが大事
ここで一つ重要な真実があります。「社内報は何が書かれているかより、誰が作っているかが重要である」という真実です。社内報担当者がどのような思いで、どちらを向いて、誰のために作成しているのかを、読者である社員は敏感に察知するのです。会社を良くしたいと思っているのか、社員にわくわく楽しく仕事ができるような、元気がでる情報を伝えようとしているのか。逆に、経営におもねるような、上司の顔をたてるための提灯記事を書いているのか。社内報担当者が誰なのかはもちろんのこと、もっと言えばどのような思いを持って編集しているのかを社内にアピールすることが大事なのです。
社内報で会社を良くしたいと思っているかが大事
「私はこんな思いで社内報を編集している!」。社内にアピールすることで、協力もされやすくなります。その思いに合致した事例や原稿、ニュースが集まり始めるはずです。こうしたアピールをしないと、担当者が何をしたいのかが分からないがゆえに、結果として協力が得られないということになるのです。
アピールすることで評価もされる
一方でアピールすることはプレッシャーにもなります。アピールしたことができていないと評価が下がるからです。しかし、往々にして社内報編集をはじめ管理部門の仕事は、普通に出来て当たり前、すこしでもミスがあるとけちょんけちょんに言われてしまうことが多いものです。また社内での評価もされにくく、部門の地位向上を図るのも難しい部署です。一つの要因として、何を目指している部署なのか、そもそも何のための部署なのかを全社に理解されていないことが考えられます。先に記したように、何を目指しているのかが分かり、公言した目標を実現すれば、それはそれで評価されるはずです。目標を実現したことをさらにアピールすれば良いのです。
協力してもらうというコミュニケーションは、相手に動いてもらうというハードルの高いコミュニケーションです。そのためには、あなたは誰で、そもそも何をしようとしているのかを明確に社内にアピールすることが何より大事だということになるのです。これは社内報担当者だけでなく、すべての方にも共通することではないでしょうか。
相手を知るとともに、相手に知られること。コミュニケーションの大事な原則です。