木田金次郎美術館 

日本海に面した港町、岩内町。この町に生まれ、有島武郎の小説「生れ出づる悩み」のモデルとなったことでも知られる木田金次郎(きだ きんじろう 1893-1962)画伯の作品を展示しているのが、こちら木田金次郎美術館です。ここは町民たちの美術館建設運動によって町が設立に踏み切ったという施設で、木田作品の展示のみならず、地元の子供たちを対象にした「ふるさとこども美術展」やワークショップを開催するなど、地域のアート発信基地としての機能も兼ね備えているとのこと。
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岩内の港に建つ木田金次郎美術館

東京美術学校というアカデミックな環境下で絵画技術を習得した小川原、西村両画伯とは対照的に、若い頃の木田金次郎は漁師として漁業に従事するかたわら、有島武郎の励ましを頼りに独学で画業に取り組みました。有島の没後本格的に専業画家としてその道を歩んだということですが、厳しい生活に裏打ちされた木田作品のパワーは決して両氏に負けてはいません。印象派やフォービズム(野獣派)の手法を用いながら、岩内や積丹の風景をあるときはパステルタッチの色彩で優しく、またあるときは絵の具をキャンバスにたたきつけるように荒々しく表現。そこに描かれた山が、海が、港や漁船が今でも観る人の心に鋭くせまってきます。
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地元銀行のカレンダーにも採用された作品

木田が描いたふるさとの心象風景の数々……その根底に流れているのは、生涯その地を描き続けた木田の「地元への愛」に他ならなかったのだと作品を観ながら感じた次第です。

同館に展示されている木田作品を通じて、木田の「目」と「思い」というフィルターを通して積丹の風景を味わう北海道の旅、あなたも一度体験してみませんか?
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パワーあふれる木田作品に魅入る観客たち

入館料    500円
場所     北海道岩内郡岩内町万代51-3
電話     0135-63-2221
ホームページ http://www.kidakinjiro.com/