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中学受験!小学6年生の夏休みの過ごし方7つ

中学受験を控えた小学6年生にとって夏休みは、勉強面でも生活面でも有意義に過ごさせたいところ。志望校合格を達成するために必要な「やるべき7つのこと」を紹介します。勉強計画や1日のタイムスケジュールの立て方、過ごし方のポイントとは?

宮本 毅

執筆者:宮本 毅

学習・受験ガイド

中学受験を控えた6年生は夏休みが勝負!過ごし方のポイントは?

夏を制する者は受験を制す!中学受験を控えた小学6年生の夏休みの勉強時間・タイムスケジュールや過ごし方のコツ

夏を制する者は受験を制す!中学受験を控えた小学6年生の夏休みの勉強時間・タイムスケジュールや過ごし方のコツ

さあ、いよいよ夏休みが近づいてきました! 中学受験勉強中のお子さまは、通われている塾からも、夏期講習の申込書が送られてきているのではないでしょうか。夏休みは40日間という長いお休みです。小学6年の受験生にとっては、こんなに長期にわたるお休みはこれでラストになりますから、できれば有意義に過ごさせたいですよね。

そこで今回は、長い夏休みに学習効果を高め、志望校合格に近づくために必要な「最後の夏休みにやらせるべき7つのこと」を紹介します。小6中学受験生の夏休みの勉強時間や勉強法、タイムスケジュールや過ごし方のコツとは?
   

1.一日のスケジュールを立て、受験勉強の時間を決める

夏休みは何と言っても学校がありません。中学受験を控えた小6受験生の皆さんは、時間はたっぷりあると思うでしょう。ところが、朝起きる時間やら、やるべき勉強やらをきちんと決めておかないと、あっという間に時間は過ぎ去ってしまいます。

中学受験生は、やはりきちんと「一日のスケジュール」を決めておくのがよいでしょう。朝は何時に起きるのか、夜は何時に寝るのかなどの基本的なスケジュールはもちろんのこと、どの時間に何の勉強をするのかについても、しっかりと計画を立てておくことが大切です。

この時、無理やり勉強時間を詰め込まない方が賢明です。無理な勉強計画を立てると、最後までもちません。三日坊主になってしまっては本末転倒ですから。
 

2.夏休み40日間の受験勉強スケジュールを立てる

中学受験に向けた夏休みの一日のスケジュールを立てたら、今度は夏休みの日割りのスケジュールを立てましょう。塾の予定などは既に出ているはずですから、それらをきちんとスケジュール表に書き込んでいくことで、勉強時間はどのくらい確保できるのか、レクリエーションタイムはどのくらい取れるのかなどが見えてきます。

時間を無駄にしないためにも、ご家族で相談しながら、計画表を作ります。この時も、無理のない勉強計画を立てることが大切です。予備日などをうまく設けて、調整してください。
 

3.余計な中学受験問題集を買わない

夏休みは学校がありませんので、ついつい「あれもやらせよう、これもやらせよう」と欲張る気持ちが首をもたげます。自分がやるわけではないので、お子様の負担を考えずにたくさん中学受験問題集を買い込んで、結局やる暇がなかった、なんてこともよくあります。

夏休みは確かにたくさん時間がありますが、塾の夏期講習も朝から晩まで入っていますので、自由になる時間はそう多くはありません。効率的に学習を進める上でも、余計な問題集は買わずに、塾のレギュラーテキストをしっかり活用されることをお勧めします。
 

4.夏期講習の単科講座を取りすぎない

中学受験の塾の先生は営業ノルマなどもあり、単科講座をやたらと勧めて来る場合があります。しかしここはやんわりとお断りして、必要最小限のものだけを受講するようにしましょう。単科講座をたくさん取りすぎると、スケジュールにがんじがらめになって、かえって中学受験の学習効果を減じる結果となってしまいます。
 

5.夏休み中に苦手な中学受験科目の弱点を克服すべし

夏休みの中学受験勉強では、苦手克服に取り組もう

夏休みの中学受験勉強では、苦手克服に取り組もう

何だか当たり前のことを言っているように思われる方もいらっしゃるでしょうが、実は体系的に弱点克服のプログラムを組むためには、小6受験生の夏休みが最適なのです。なぜなら、6年生の夏までに、中学受験のカリキュラムが全て完了しているからです。

まずは、これまで受けた中学受験の模試の成績表を全部出してきて下さい。それらを精査することで、お子さんの弱点単元が必ず見えてきます。それを全て書き出したら、今度は復習のための教材を決めていきましょう。小5の時のテキストでもいいですし、必要ならば市販の中学受験問題集や単科講座でも構いません。弱点克服のためのツールを書き出していくのです。

最後にそれを夏休み40日間スケジュールに反映させれば完成です。この夏休みに、中学受験の弱点単元はゼロにするんだ!と不退転の決意で臨んでください。
 

6.中学受験生だけでなく、家族で夏休みの目標を決める

やはり何か目標がないと、何をやるにしても張り合いが持てないですよね。そこで中学受験を控えた小6受験生は、夏休みの目標を立てましょう。

大切なことは、受験生のお子さんだけでなく、お父さんもお母さんも家族全員が何かしらの目標を立てることです。自分だけじゃない、みんなも頑張っているんだ、そう思えばお子さんもより夏休みの受験勉強に気合が入るでしょうし、何よりも家族に連帯感が生まれます。
 

7.中学受験第一志望校の過去問題を最低1回はやらせるべし

中学受験を控えた小学6年生の夏休みともなれば、志望校もほぼ固まっていると思います。最後のご提案は、第一志望の過去問を一度はやらせることです。

中学受験勉強のカリキュラムが全て完了した段階で、志望校合格まであとどのくらい足りないのかを知ることは、9月以降の学習を組み立てる上では非常に重要な情報となります。それを元に9月以降の月間計画を立てれば、お子さまにとってもモチベーションアップにつながることと思います。

中には「全然点が取れなくて自信を失ってしまうかも」とご心配されるご両親もいらっしゃるでしょうが、厳しい言い方をすれば、そのくらいの挫折を乗り越えられなければ、入試はおろかその後に続く社会の荒波に打ち克つことなどできないでしょう。人生打ちのめされることもたまには必要です。12月に打ちのめされるよりは、夏休みに打ちのめされた方が、時期的にみてもずっといいですよね。


夏休みは40日間もあるために長く感じますが、終わってみればあっという間です。時間を有効に使い、休むべき時は休み、効果的に中学受験の学習をさせて下さい。

第一志望校合格を目指して頑張りましょう!

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