LEDデスクライトがある机の上は快適だという事

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PFU「SnapLite」1万2800円(税込) パッケージもしっかりしているのでギフトにも使える。

デスクライトというのは、ガイド納富のようなライターにとっては、もしかすると筆記具やキーボード以上に、仕事道具として馴染んできたモノかも知れません。実際、手書きにせよキーボードで打つにせよ、原稿の校正をするにせよ、取材の資料を読むにせよ、デスクライトなしでは全く仕事になりません。ついでに、子供の頃に出会った、勉強机と一体化した蛍光灯や、自在な位置に光源を動かせるゼットライトに興奮した挙げ句に、デザインの名品とも言われるアルテミデ社の「TIZIO」に出会ったりと、まだライターになる前の早い時期から、デスクライトに惹かれるものがありました。

まあ、実際に使うものだという事もあり、また、机という、学生時代からライター生活の現在まで、1日の中で最も長くいる場所の必需品ですから、興味を持たない訳にはいきません。ですから、このガイド記事でも、他の雑誌やWeb媒体でも、かなり沢山のデスクライトのレビューや論評を書いてきました。デスクライトの主流がLEDライトになってからは、もう、どのデスクライトも使いやすく、見やすく、仕事の効率が上がるような製品ばかりで、とても嬉しく思っていました。わが家では、仕事部屋の机の上のスワン電器の「Mira」や、息子の勉強机に設置されたバルミューダの「Airline」、奥さんが細かい作業をする際に手元を照らすスワン電器の「mono」など、沢山のLEDデスクライトを愛用しています。
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「SnapLite」の使用イメージ。デスクライトがiPhoneと合体すると、デジタルイメージングツールへと変身する。

そこに最近、新たに登場したのが、PFUの「SnapLite」です。PFUといえば、やはりガイド納富が毎日使っているドキュメントスキャナ「ScanSnap」のメーカーでもあり、そういう所が出すデスクライトですから、普通のデスクライトではないのですが、そして、それはなかなか凄い機能を持っているのですが、まずは、デスクライト評論家と名乗っても良いくらい、沢山のデスクライトを使ってきたガイド納富は、デスクライトとしての「SnapLite」を考えます。

電源のオンオフ、調光、色温度の変更がiPhoneで可能

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デスクライトとしては、iPhoneから電源のオンオフ、光の色や明るさが調整出来るのが特長。アプリを立ち上げるだけで、最後に使った設定の光になる。

デスクライトとしての大きな特長は、iPhone(対応機種は、5、5s、5cの3機種)用の専用アプリを使って、電源のオンオフ、明るさの調整、白色光(色温度5000K)か電球色(色温度2700K)かの切替えが行える事です。しかも、その設定はiPhone単位で保存されますから、例えば、ガイド納富が使う時は、ガイド納富のiPhoneから「SnapLite」のアプリを起動すると、あらかじめ設定しておいた「電球色で明るさは5段階の2段目」、という状況で点灯し、他のiPhoneからだと、そのiPhoneで最後に使った設定で点灯します。本体の電源スイッチは、一度触れると電球色の100%の明るさ、もう一度触れると白色光の100%の明るさ、もう一度触れると消灯という形になります。
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本体にはタッチスイッチが二つ。電源ボタンとシャッターボタンだけが付いている。

欲をいえば、本体の電源ボタンでも、例えば最後に使った設定を覚えていてくれる、といった機能があれば更に嬉しいのですが、細かい設定をその都度行わなくても良いというのは、実はかなり助かるのです。白熱球や蛍光灯、ハロゲンランプのデスクライトでは、あまり細かく光をコントロールする事が出来なかったからこそ、光源の位置を自由に動かせる事が重要だったのですが、LED照明の場合、こんな風に色温度や明るさをコントロール出来る製品が多いので、つい好みに合わせて細かい設定をしてしまいます。机に当たる光が、好みの加減だというだけで、本当に作業効率が上がるし、目も疲れにくいのです。
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ライト部分を見ると、白色用(右)、電球色用(左)の二つのLEDライトが配置されている事が分かる。

「SnapLite」の明るさは、450ルーメンということなので40Wの電球程度の明るさ。最近は60W相当のタイプが主流ですが、これでもデスクライトとしては十分ですね。特にガイド納富は、100%の光で使う事はまずないので、明るさ的にも十分です。また、理由は後で詳しく書きますが、どちらかというと光が拡散するように作られているようで、机の上の比較的広範囲を照らしてくれるのも、文章を書いたりキーボードを打ったり、という利用の場合とても助かります。例えば、ガイド納富の場合、マック用とWindows用の2つのキーボードが並んでいて、その真ん中に「SnapLite」を置いているのですが、それで2台のキーボードが隅々まで照らされます。デスクライトとしては、ちょっと背が高いのも、光が広がる要因ですね。
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ガイド納富の使用例。キーボード全体を照らしてくれるし、周囲も十分な明るさになるので、資料を見ながらキーボードを打つ、といった作業に十分対応してくれる。

デザイン的には、上にiPhoneを乗せて使う機能がメインなので、LEDデスクライトとして見ると、ちょっと大きいというか、背が高いです。また、LEDデスクライトで、白一色というボディカラーは、結構珍しいですね。そこは、パソコンの周辺機器っぽいです。そして、シェードがないため、作業中に光源が直接目に入ってしまう場合がありますが、どうしても気になる場合は、トレーシングペーパーなどでシェードを作れば問題ないですし、設置の角度や使用時の姿勢などで、眩しさは回避出来ます。そして、背面に給電用のUSB端子が付いているので、ベッドサイドなどで使う場合には、iPhoneの充電用などに使えます。仕事机に設置した場合このUSB端子は、むしろ机の上のグッズ、例えば「UP by Jawbone」やiPhoneのBluetoothヘッドセット、スピーカー、予備バッテリーといったツールの充電や、使用のためのUSBコンセントとして使う事が多いです、ガイド納富的には。


iPhoneとアプリの組み合わせで、デスクライトがスキャナ代わりに

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アプリを起動して、こんな風にiPhoneを乗せると自動的に光が白色光になり、撮影モードに切り替わる。

そして、この「SnapLite」最大の特長というか、本来は、デスクライトとしてよりも、こちらの機能の方がメインなのですが、ライトの光源の上部に台があって、そこにアプリを起動した状態でiPhoneを乗せると、白色光100%の照明に切り替わり、電源ボタン手前のリスのアイコンが光ります。この状態で、ライトの前に撮影したいものを置き、「SnapLite」本体のリスのアイコンをタッチすると、iPhoneのカメラ機能が撮影してくれます。撮影されたものは、自動的にトリミングや台形補正されて、写真アプリに保存されます。つまり、この製品は、iPhone用の撮影台なんですね。しかも、「ScanSnap」のPFUですから、撮影したものの自動的な加工が見事。例えば、CDジャケットなどを撮影すると、台形補正とトリミングで、正方形のジャケットが見事に保存されます。つまり、ちょっとしたスキャナとして使えるんです。
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撮影したい物をライトの前に置いて、本体のシャッターボタンを押せば、撮影完了。

面白いのは、iPhoneのカメラ機能を使って、しかもデスクライトとしての機能を撮影用の照明として使って、ほとんどカメラの撮影台というか、昔あったコピースタンドのような環境を提供しながらも、撮影した時に最もキレイに読み取れるのは、四角いものなんですね。CDジャケットとか、本の表紙とか、子供が描いた絵とか、ランチョンマットに乗せた食事とか、お菓子などのパッケージとか、そういうものだとそれこそ、同じPFUの非接触型ドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」よりも色やコントラストに関しては、よりキレイにデジタル化する事が出来ます。A4サイズ一杯程度なら、ほぼ均等に照らしてくれるLEDライトの光の広がり具合も良く出来ていると思います(そのために、光源が目に入りやすい仕様になってしまうのは痛し痒しといったところでしょうか)。
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名刺やCDジャケットなどは、赤い光で表示される枠の中であれば、複数まとめて撮影し、自動的に、ファイル分割してくれる。

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きちんと1枚づつ、自動的に切り出してくれる。この画像は、自動処理で切り出されたままの画像で、一切編集作業は行っていない。

CDジャケットやお菓子などのパッケージに関しては、iPhoneの設置位置と照明の角度が良いようで、プラケースに入れたままだったり、光沢のあるパッケージでも、反射をあまり気にせずに撮影出来ます。反射が目立つと思ったら、大体の場合、その部屋の天井からの照明の場合が多いので、部屋を暗くしたり、「SnapLite」の前に立って、上からの光を自分の体で隠したりするだけで、かなり反射を防ぐ事が出来ます。このあたりのコツは「SV600」と同じですね。ライトが十分に明るいので、周囲は暗いくらいの方が、上手くいく事が多いようです。

ラフにもマニアックにも使える細やかな仕様

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立体物の撮影例。かなりキレイに取り込んでくれるが、背景の色やモノの置き方などで結果は大きく変わる。また、どうしても影は出来る。

反対に、不定形のものは、あまり得意ではありません。このあたりも、ドキュメントスキャナのPFUらしいところですね。こんなに従来のスキャナから離れた製品を作っても、やはりドキュメントスキャナとして便利なんです。といっても、基本はiPhoneのカメラですから、工夫次第で様々なものを撮影出来ます。何といっても、iPhoneを固定された台に乗せて撮るのですから手ブレしませんし、デスクライトの、ホワイトバランスの調整があまり必要ではない高い色温度の照明もあります。なので、条件的に撮影に失敗する事がほとんどないのです。あとは、撮る物の置き方(つまり構図ですね)とか、設定とかで調整すれば、かなり幅広く使えそうです。
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お菓子などは、買ってきて、ポンとSnapLiteの前に置いて、iPhone乗せて撮影、という作業ともいえない適当な操作で、十分満足出来る画像が得られる。

何といっても、四角いものだと赤い光の枠で示される撮影範囲内であれば、適当に置いてもちゃんとその四角の枠を感知して、台形補正してクリッピングして表示してくれます。iPhoneも台の上にさえあれば、少し曲がっていても問題ありません。ポンと乗せて、ポンと置いて、シャッターボタンを押せば後は自動的にどうにかなるというのが、「SnapLite」の最高の使い方だと思います。子供のプリントとか、ちょっと人に見せたい雑誌のページとか、気に入った製品のパッケージとか、レシートとか名刺とか、世の中には四角い物が沢山あって、そういう物は普通に撮影するより、「SnapLite」で撮る方が、確実にキレイに見やすく撮る事が出来ます。この「何も考えずに使って失敗しない」という感覚は、とても有り難いと思うのです。
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合成機能を使えば、LPのジャケットなどの大きなものもキレイに撮影出来る。合成機能は繋ぎ目がほぼ見えない優秀なもの。

シンプルな構造と設計の割りに、細かい機能も実は結構用意されていて、例えば枠に入り切らない、つまりA4より大きなモノに関しても、まず片側を撮影し、続いて残りの部分を撮影すると、自動的に合成して一枚の画像にしてくれる機能もついています。子供の絵なんか、大体A4より大きいし、雑誌などに付いてる折り込みの地図なんかも、しっかりと一枚の画像として保存出来るわけです。他にも、自動トリミングや台形補正、色の補正などのオンオフが出来ますから、スキャナとしてよりカメラの撮影台として使いたい場合などは、そのあたりの自動補正機能を切ればオッケー。
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アプリの設定画面。ガイド納富は、色味補正を切って使う方が好き。

ガイド納富は、色はiPhoneのカメラのそのままの方が好きな場合が多いし、色やコントラストは他の写真アプリなどでいくらでも補正出来るので、普段はオフに設定しています。トリミングや台形補正は、それが得意な物をメインに読み込ませているので普段はオンにして、不定形な物やフィギュアのような複雑な立体物の場合はオフにしています。スキャン結果は、この記事内にもいくつか写真を載せておくので、ご確認下さい。こればかりは好き嫌いもあるし、仕事として使えるレベルかというと、iPhoneのカメラの解像度やレンズ性能を超える事はないので、人それぞれに判断があると思います。ガイド納富は、本の表紙やCDのジャケットは、仕事(印刷の素材として)で使えるんじゃないかなあと思っています。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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フィギュアなどの撮影は、影が濃く出るのが気になるのと、角度が固定されるので、ちょっと不満が残る。

もちろん、良い事ばかりではありません。これはガイド納富の使用環境や趣味が加味された上での話ですが、撮影するには、やや照明が明る過ぎるような気がします。名刺などを撮影した時、白い部分が飛んでしまう事が多いのです。もちろん、ややハイキー目に撮ると、なんとなくハッピーな感じになる、という写真の法則のようなものもあるので(ガイド納富の記事のモノの写真も、やや明るめに撮る事が多いです)、一概に悪いとはいえないのですが、立体物などを撮った時の影の濃さなども気になる所です。
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ガイド納富手作りによるトレーシングペーパー製のシェード。これだけでデスクライトとしても、スキャナとしてもかなりガイド納富好みになった。

ただ、元々、このデスクライトには調光機能が付いているのだし、ソフトウェアで解決出来る問題だと思います。眩しさを避けるために作ったトレーシングペーパーのシェードを付けるだけでも、デスクライトとしても使いやすくなり、スキャナとしても反射やハイコントラストが押さえられました。ガイド納富の手作業で解決出来る問題ですから、そのあたりはすぐに改良されると思います。あとは、ガイド納富のように仕事している間中、ライトをつけっぱなしで使っていると、やや発熱が気になるというくらいでしょうか。ガイド納富が現在使っているいくつかのLED照明に比べると、やや発熱量が多いような気がします。比較的顔に近い所で使う照明なだけに、これから夏に向けて、顔が熱くなるのは避けたいなあと思うわけです。また、付属のACアダプタのデザインも、もう少しカッコいいと良かったなあと思っています。コンセントに差しにくい形状も含め。
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最終的にガイド納富の机の上は、この形で落ち着いた。LEDライト2個使い。SnapLiteはデスクライトとして、1日10時間くらい点けっぱなしでハードに使っている。

それはそれとして、基本、デスクライトとして使って、ちょっと人に見せたい自分で保存したいという、わざわざスキャナを使うほどでもないちょっとした事を、ガンガン撮影していくという使い方だと、とても楽しく使えるツールです。そして、iPhoneで写真に撮る事と、カメラで撮影する事と、スキャンする事の役割の違いを実感してもらって、スキャナやデジカメにも目を向けてもらえたらなあと思います。ともあれ、メモとかノートの切れ端とかそういうのは、サッと撮ってパッと元は捨てる、といった作業に体を慣らすためのツールとしても有効ですし、自分に、そういうクセを付けてしまおうとガイド納富は目論んでいます。

<関連リンク>
PFUの「SnapLite」専用ページ。
「SnapLite」にはブログもあります。

「SnapLite」は原宿のAssistonで実際に試用して購入する事が出来ます。
「SnapLite」はAmazonで購入できます。
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