採血、血液検査、看護師

採血が下手な人の特徴は、駆血帯、パチパチたたく、指で触りまくる、この3つを見ればわかります

採血は、痛い医療行為です。嫌だけど採血しなければならない場合、できれば上手な人に採血して欲しいと思いませんか?今回は、2万例の臨床麻酔実績を持つ私が考える、採血が下手な人が一発で分かる方法をご紹介します。

採血が下手な人の3つの特徴

1.駆血帯(くけつたい:腕をしばるゴム)をきつくしばる人
2.針を刺す部位を、手でパチパチたたく人
3.いったんアルコール綿で消毒したにもかかわらず、針を刺す直前にもう一度、指先で触って血管を確認する人

次に、なぜこの3つのポイントで採血が下手かどうかわかるのか、ご説明します。

1.駆血帯(くけつたい:腕をしばるゴム)をきつくしばる人
駆血帯をきつくしばると、静脈だけではなく動脈血まで血流を落としてしまい、うまく血管が盛り上がってきません。採血に自信がないから、駆血帯をきつくしばって血を逃さないようにしているつもりでしょうが、動脈まで圧を落としては、本末転倒です。

2.針を刺す部位を、手でパチパチたたく人
腕は駆血帯でしばられているので、酸素が細胞に十分行き渡っていない状態です。ところが、酸欠の状態で針を刺す部位を手でパチパチたたくと、血管をたたく刺激によって血管内にブラジキニンなどの血管収縮物質が放出されます。採血は血管を太く保ったほうが成功しやすいので、手でたたく行為は自分で失敗する可能性を上げています。

3.いったんアルコール綿で消毒したにもかかわらず、針を刺す直前にもう一度、指先で触って血管を確認する人
ほとんど、これはクセです。せっかく消毒しても、自分の指先のばい菌で不潔にして穿刺する行為に気づいていない人がとにかく多いです。自分が針を刺す直前まで血管の走行を確認したい気持ちはわかりますが、これではアルコール消毒の意味がありません。

麻酔科医が考える採血の成功法則

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採血に失敗すると、患者さんの信頼を失ってしまいます

麻酔科医の最も重要な仕事の一つに、血管確保があります。血管確保とは、体内に薬や水分が送り込まれる点滴などを確保する医療行為です。たとえそれが400gの赤ちゃんで極細の血管しかなかろうが、大量出血のショック状態で血管がぺっちゃんこになった方であろうが、点滴ルートを正確に確保するのが麻酔科医の仕事です。麻酔科医が血管確保できないことは、命の敗北を意味します。そんな麻酔科医である私が考える採血ポイントは、たった1つです。

「採血行為の前に、最高の血管を捜すことに最大の注意を払う」

どの血管を選ぶかで、採血の成功率は大幅に変わります。1回目には、その方の最高に採血しやすいと考えられる血管を選んで針を刺しているはずなのですから、失敗したら最初の血管より採血成功率は下がっていきます。最初の1発で採血に成功するために、腕の表、裏をくまなく調べ、刺す前に一番いい状態の血管を探すことが最大のポイントです。

採血は患者様の信頼を得る第一歩

採血は痛みを伴う医療行為ですから、できうる限り1発で決めて欲しいと、患者様は願うものです。ちょっと採血される前に、採血者のクセを観察して、採血者を選んでみてはいかがでしょうか?どうしても下手な人に当たってしまったら、「代わってくれ!」とおっしゃっていただいてかまいません。

採血は、患者さんと医療従事者、お互いの信頼で成り立つ行為です。採血の成功は、患者様の信頼を得る第一歩です。

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