BMWの哲学を継承する“スーパーカー”

BMWi8

ボディサイズは全長4689mm×全幅1942mm×全高1293mm。価格は1917万円

いよいよ、BMWの新たな挑戦、ニューブランド“i”が日本でも走り出した。まずは第1弾のi3が上陸。早くも各メディアが大きく取り上げ、絶賛する内容も多い。かくいう筆者も、大絶賛派のひとり。シティコミューターであっても、根底にドライビングファンという哲学をしっかり植え付けた仕上がりに、感動したひとりである。

BMWi3

4人乗りのシティコミューター、i3。EVモデル(499万円)とレンジエクステンダー装備モデル(546万円)を用意する

iブランドは、早くから電動に取り組んできたBMWの、まったく革新的なチャレンジである。既存のEVの多くが、エンジン車両をベースにコンバージョンして開発されてきたのに対して、BMWは目を見張る環境思想と新技術を投入したコンセプトを専用車体として実現している。ニッサンリーフもEV専用であったが、それでも技術的な応用という点で既存の車体コンセプトからさほど大きく逸脱するものではない。

i3、そして今回リポートするi8には、CFRP(炭素繊維強化樹脂)で構成されたキャビンと、モーター&バッテリーを含むパワートレインとシャシーで構成されるアルミニウムのドライブセクションという2パートに車体を分け、EVに見合った重量バランスと軽量化を実現している。これらがすべて、ファン・トゥ・ドライブの哲学から生まれたといっても、過言ではない。
BMWi8

上方に跳ね上がるように開くデヘドラルドアを採用。キドニーグリルはカバーパネル化されている。テールライト上部に浮いたように見えるデザインのフローティングルーフピラーが特徴的。CD値は0.26となる

iブランドの第2弾が、世界初のレンジエクステンド・スーパーカーのi8である。すでにプロトタイプ試乗を経験している筆者だったが、今回、アメリカはサンタモニカの公道上において、フルヌードのi8を初めてみて、久しぶりにゾクゾクした。それは、全く新しい“何か”に初めて触れる興奮だ。

技術的な解説は、以前のプロトタイプ試乗記に詳しい。今回は割愛させていただくとして、早速、“出来上がった”生産仕様のi8を試してみるとしよう。