ファッショナブルでリーズナブルなメガネ店が増え、メガネは身近になっています。今やメガネはお洒落ツール、街を歩いていても伊達メガネを含め様々なタイプに出合います。そしてそれはドラマの世界においても同様です。ドラマではバラエティーに富んだいくつものメガネが作品を彩ります。しかし、刑事ドラマにおいて、メガネはうんと以前から定番アイテム。今回は刑事ドラマに的を絞り、メガネの活躍を探ってみましょう。


アクション刑事が愛用するサングラス

かつて『西部警察』や『あぶない刑事』において、メガネは「カッコイイ」アイテムでした。なぜ全員同じタイプ?と驚くほどのサングラス全盛時代、『西部警察』ではティアドロップ型、『あぶない刑事』ではウエリントン型が愛用されていました。ここに刑事のこだわりがあるのでしょう。もちろん、カッコイイだけではありません。

鑑識や科捜研が脚光を浴びる前の時代、刑事は走って走って走って、そして眩しかったのです。また毎週のように銃を構える刑事にとって「見る」ことは非常に大切、眩しい光は厳禁でした。サングラスはサングラスとしての機能を存分に果たしていたわけです。

踊る大捜査線のスピンオフ『逃亡者 木島丈一郎』や『相棒』で寺島進もサングラスをかけています。銃を構えるためだけでなく、こちらは照れ屋さんにとっての必需品と考えられます。つまり、アクション刑事がサングラスを愛用する理由は「カッコイイ」「眩しさ緩和」「照れ隠し」サングラスは深いのです。

上層部のお気に入りはインテリメガネ

フレームのないタイプあるいはフレームが極力小さい いわゆる銀縁のキツネ目フォックス型を総称して「インテリメガネ」とガイドは呼んでおります。

このタイプはサングラスに比べ、刑事ドラマで定番化したのは最近です。捜査会議でホワイトボードの前に座り会議を進行する面々の着用率が極めて高いことから、組織の上層部に人気のタイプだとわかります。

例えば『ストロベリーナイト』の警視庁捜査一課管理官(渡辺いっけい)、『相棒』の警察庁長官(宇津井健)、『アンフェア』の公安総務課管理官(江口洋介)です。

「近寄るなビーム」を威圧的に発信しながら「できる男」感を演出するインテリメガネ。上層部と成り得る老眼世代のお洒落ニーズに応えたタイプとも言えそうです。



鑑識、科捜研と「科学」を支える黒縁メガネ

『相棒』米沢守に代表される黒縁メガネは研究者の証として登場、スクエア型のしっかりしたフレームが主流です。『アンフェア』の鑑識課検視官 三上薫(加藤雅也)、『絶対零度』の研究員 竹林匠(木村了)、『実験刑事トトリ』の都島博士(三上博史)、みなさん黒縁がお似合いです。

お笑い界においては、おぎやはぎ、オリエンタルラジオの藤森慎吾など黒縁メガネは「可笑しさ」のアイコンですが、刑事ドラマにおいては洗練された印象があります。もちろん、研究職の黙々とパソコンに向かっている雰囲気、研究好き(勉強好き)のイメージに黒縁メガネは欠かせません。研究にはしっかりした大きなレンズが必要という意味でも理にかなったタイプです。

刑事ドラマにおけるメガネの使い分けNO.1 生瀬勝久

メガネの達人と言えば生瀬勝久です。あらゆるタイプのメガネを制覇し見事に使い分ける男と言っても過言ではありません。

しかし使い分けは彼ならでは。
一般的: 変装するため(コミカルな印象を与えるため) →メガネをかける
生瀬流: 変装するため(コミカルな印象を与えるため) →メガネを外す

まさに神業です。

例えば『警部補 矢部謙三』や『ストロベリーナイト』の巡査部長、井岡博満といったトホホ臭全開を演じるときはメガネを外しています。また、『隠蔽捜査』で演じた警察庁長官官房総括審議官では上層部と言えどもフレームの薄い黒縁メガネを着用し、『リーガルハイ』の弁護士三木長一郎のインテリメガネと使い分けていました。

メガネ使い分け上級編、恐るべきメガネの達人と言えるでしょう。次のメガネが気になります。

最後にさらに老眼が進んだ『踊る大捜査線』のスリーアミーゴスは3人そろって大きなレンズ、遠近両用を連想させます。フットワークの重さとお父さんの温かさを感じさせるほのぼのメガネと言えるでしょう。

時代の最先端であり、どこか懐かしさを演出することもあるメガネ。メガネの活躍でドラマ内検挙率はアップ間違いなし、今後のメガネに目が離せません。


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