迷走続く、普天間飛行場移設問題

現在沖縄県宜野湾市にある普天間飛行場は、1990年代に地元駐留米兵による犯罪が相次いでから、撤退・移設を求める声が高まってきました。そしてようやく「移設する」というところまでは日米間で合意が取れたのですが、どこに移設するかをめぐって再び大変もめています。

この問題はとても複雑なので、まずは現在出ている移設案をまとめてみました。
移設案はたくさん出ているが、どれも簡単には実現できない

移設案はたくさん出ているが、どれも簡単には実現できない

もともと前自公政権時代は、同じ沖縄県にある名護市辺野古(へのこ)に移設すると計画しており、アメリカも合意していました。

ところが、地元名護市の住民は当然反対しています。そのため、2009年の衆議院選挙では辺野古への移設に賛成する候補は全員落選し、県外移設を掲げる候補が当選しました。ちなみに、鳩山総理自身も「普天間飛行場は県外移設をする」と何度も述べています。

しかし、当選した後はその言葉を守らず、県内移設案を提示しています。今のところ与党から出ている案はいくつかあります。

■ホワイトビーチ案
沖縄県うるま市の沿岸を埋め立てて基地にする案。社民党や国民新党が反対し、かつ地元のうるま市も反対している上に実行性が低いので、現在ではあまり検討されていません。

■民主党案
鹿児島県の徳之島と、沖縄県の名護市に分散して移設する案。ただし、徳之島と名護市の両方とも移設には大反対で、かつアメリカ側が基地の分散に反対しているので、実現までは極めて遠い遠い道のりになりそうです。

■社民党案
社民党は県外移設を絶対としており、九州や、国外のグアム、北マリアナ諸島などを候補地に挙げています。

■国民新党案
国民新党は、嘉手納基地(沖縄県)への統合や、名護市への移設を提案しています。