創業270年以上!
いつも人で溢れかえる北京の人気シューマイ店、都一処

北京「都一処」シュウマイ(焼売)

ボリュームに圧巻! 春のおすすめ豚肉とタケノコのシューマイ(48元/セイロ)

北京前門にある老舗シューマイ店、都一処は食事時になると人で溢れかえるほどの人気店! それもそのはず、ここのシューマイは、皮はプルプルで具はボリュームたっぷり、しかもそのバランスが絶妙という味量ともに大満足なクオリティで、観光客だけでなく地元北京人にも愛されている逸品なのです。この記事では乾隆帝にまつわる店の歴史やシューマイの特徴などなど、都一処の美味しさの秘密をたっぷりご紹介していきます!
 

乾隆帝が名づけた「都一処」という店名の由来と店の歴史

北京「都一処」乾隆帝

店の前に置かれる乾隆帝の来訪をイメージした像

北京「都一処」名前の由来

時の皇帝に命名されたありがたい店名は、今でも店の誇りとして大切にしている

都一処の起こりは、1738年に山西出身の王瑞福が、北京前門に開いた小さな料理屋でした。当初は簡素な小屋での商いだったのですが、4年後の1742年には店舗を構えるまでに。それから10年後、時の皇帝、乾隆帝が訪れたことで、店の運命は大きく変わります。

その日は1752年の大晦日。乾隆帝はお忍びで北京の郊外へお出かけになり、その帰り、前門へ食事のために立ち寄りました。しかし時は大晦日の夜、人々は年越しのため早々に店じまいをし、開いているのは王瑞福の店だけでした。乾隆帝一行の三人が店に入ると、そのただならぬ雰囲気に、王瑞福は二人の共を従えた高貴な方と察し、二階に案内し、佛手露(薬酒)や、糟肉(豚肉の粕漬)、涼肉(コールドミート)、馬蓮肉(豚肉の冷菜)などを出して自らもてなしました。
 
北京「都一処」店内

ランチは行列になることもあるので、11半には到着するのがベター

三人のうちの一人がふと「この店の名は?」と訊ねました。王瑞福は「名前などない小さな店でございます」と答えました。すると、その人物はしみじみと窓の外を眺め「這个時報還開門営業、京只有【人偏+尓】們這一処了(このような時にまだ営業しているのは、都であなたの店ただ一軒だけだ)」と述べ、「この店は“都一処”と呼ぶとしよう」と言いました。

数日後、数人の宦官が来て、“都一処”と書かれた扁額(へんがく/看板)を渡し、「これは乾隆帝が直々にしたためたものである」と告げました。王瑞福はこの時はじめて大晦日に訪れた三人のうちの一人が乾隆帝であったことを知り、腰を抜かすほど驚きました。乾隆帝から賜った扁額がかけられたその日から、店は「都一処」と呼ばれるようになり、皇帝が訪れた店ということで、大いに栄えたというわけです。