恋愛モノ、政治モノ、医療モノ、ミステリー、スパイアクション……と、様々なジャンルで私達を楽しませてくれる「海外ドラマ」。アメリカでは5月から『24 -TWENTY FOUR-』シリーズの最新作『リブ・アナザー・デイ』のオンエアがスタートし、日本では映画『セブン』のデビッド・フィンチャー監督が手掛けてアカデミー賞俳優のケビン・スペイシーが主演する社会派ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が話題を呼んでいます。

15、6年前と比べ、DVDやBS、CSで視聴できる作品の数がグっと増えた海外ドラマ。その吹替えの現場で多くの”演劇人”たちが活躍しているのをご存知でしょうか?

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「演劇人」と「海外ドラマ」の関係って?


実は演劇人が多数参加! 海外ドラマの吹き替え現場

専門のプロダクションに所属する声優さんがキャラクターの声を担当するアニメの現場とは違い、海外ドラマのアフレコには数多くの”演劇人”が参加しています。これは戦後、海外から映画やドラマを輸入した際、新劇と呼ばれる劇団の俳優達が多数アフレコに参加した事が始まり。現在でも新しい海外ドラマが日本でオンエアされる際のキャストオーディションには俳優座、文学座、青年座、演劇集団「円」、昴等の老舗劇団から舞台俳優が参加し、実際に主要キャラクターの吹替えを多く担当しています。今回はその中でも演劇ガイドが特に注目する3人の”演劇人”をPick Upしてご紹介します。あなたもきっと聞いた事がある「声」の持ち主達ですよ!

ガンガン系から知的キャラまで  野沢由香里

学校カーストの最下層にいた生徒たちが、合唱を通じて友情や夢を掴み前進していく姿を描いた『glee』。1話の中に5~6曲程度のミュージカルナンバーやロッククラシック、そして最新のヒットチューン等の歌やダンスがゴージャスに盛り込まれており、ただの青春ストーリーではなく、劇中にしっかり”毒”の要素もプラスされている点が人気のアメドラです。この作品で敵役ともいえるスー先生の吹替えを担当しているのが劇団青年座所属の野沢由香里さん。ギリギリの低音ボイスを駆使し「自分の脇のニオイを嗅いでみな…それが負け犬のニオイだ!」等、時に暴言ともいえる台詞を吐く赤ジャージのスー先生を魅力的に表現しています。

野沢さんの他の当たり役と言えば『デスパレートな妻たち』のキャサリンや『グッド・ワイフ』の主役・アリシア等、知的な部分を持った大人の女性達。毒舌スー先生とエレガントなアリシア……キャラは全く違うけれど良く聞いてみると確かに同じ人の声! アルトの響きがそれぞれのキャラクターにマッチし、違和感なくドラマの世界に引き込まれます。舞台では注目の劇団「ままごと」の主宰・柴幸男氏が演出する『あゆみ』に出演が決定している野沢さん、こちらの方も楽しみです。

 

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