ライムグリーン、カワサキが8耐に帰還!

7月24日(日)~27日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで開催される「“コカ・コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」に、川崎重工のオートバイを販売するカワサキモータースジャパンの「Team Green」が参戦する事が正式に発表された。
カワサキ

株式会社カワサキモータースジャパン取締役の清水泰博氏が記者会見で意気込みを語った 【写真提供:MOBILITYLAND】

カワサキ直系のチームとしては13年ぶり。「Team Green」としては22年ぶりの8耐への復帰となる。カワサキの本格参戦によって、鈴鹿8耐に日本の4大オートバイメーカー全てのトップチームが出揃い、灼熱の8時間耐久レースで鎬を削ることになった。

「Team Green」の8耐参戦は2013年末の同チーム30周年を祝うパーティーの席上で突如発表され、先日鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿8耐」の席上で参戦を正式に発表。カワサキのレース活動を担う日本人ライダー3人によるラインナップも同時に明らかにされた。カワサキの本格復帰を心待ちにしていたファンには最高の夏がやってきそうだ。
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モーターサイクルショーでもカワサキブースでPRされた8耐参戦


鈴鹿8耐は準ワークスチームの舞台に

「カワサキの復帰」とは言っても、これまでもカワサキのスポーツフラッグシップモデル「ZX-10R(ニンジャ)」を走らせるチームは数多く8耐に参戦していた。ただ、カワサキの国内レース活動のトップチーム「Team Green」だけは、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスには出場するものの、鈴鹿8耐への参戦は見合わせており、参戦していたのはカワサキのバイクを独自で使用するプライベートチームばかりだった。ファンの間でも長きに渡って、「カワサキの本格復帰」を望む声が毎年のように上がり、鈴鹿8耐の主催者である鈴鹿サーキット(株式会社モビリティランド)も熱烈なラブコールを送ってきたが、ようやく大きな山が動くことになった。
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鈴鹿8耐のトップ争い 【写真:MOBILITYLAND】

本格参戦と言っても、かつてのワークスチーム「Kawasaki Racing Team」としての参戦とは少々趣が異なる。現在の「鈴鹿8耐」は80年代~90年代にかけてのバイクブームに後押しされた4メーカー・ワークスチーム対決は姿を消し、「ワークス」を堂々と名乗るチームは存在しない。その代わり、国内有力レーシングチームやメーカー直系の販売店チームが、メーカーの息がかかったワークス級のマシンを供給されてメーカーの威信をかけて戦っている。いわば、準ワークス(セミワークス)チームの戦いの舞台となっているのだ。

ワークスとセミワークスの線引きについては非常に分かりづらいが、各メーカーともにロードレースでは「MotoGP(ロードレース世界選手権)」や「SBK(スーパーバイク世界選手権)」の活動をワークス活動として位置づけており、鈴鹿8耐や全日本ロードレースに関してはセミワークスという形態を取る。カワサキで言えば、川崎重工業の本体の活動になれば「Kawasaki Racing Team」、販売を担うカワサキモータースの活動は「Team Green」を名乗る。とはいえ、「Team Green」は「SBK(スーパーバイク世界選手権)」における「Kawasaki Racing Team」のレース用バイクを国内でテストし、開発する役割も担っているので、他のメーカーと比較するとワークス活動に近いものと言える。

次のページではカワサキの8耐における歴史を振り返ってみよう。