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好きな人を独り占めしたい……と思ったら読むコラム

好きな人を自分の独り占めにして思い通りにしたい……。自分のパートナーや、今現在好きな人を独占したいと思っても、その思いが度を過ぎてしまうと、あなたにとってとても苦しい精神状態となります。今回は、そんな「独占欲」にフォーカスしたコラムです。

今井 翔

執筆者:今井 翔

恋愛ガイド

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<目次>

好きな人を独り占めしたい……独占欲の正体

好きな人を独占したいと思ったら?

独占欲の正体とは

自分の親しい人、愛しい人。人に限らず、物やイメージにまで、私たちは独占欲を覚えます。そもそも、なぜ私たちには「独占したい!」という思いが湧き上がるのでしょうか。

独占欲が湧き上がる時には、私たちはその対象が「限られている」という思いを抱いています。つまり、「誰かがそれを取ったら、私の分はない」という考え方です。逆に言えば、「私が取れば他の人の分はない」ということでもあります。

更に言い換えれば、独占欲はパワーゲームのようなもの。自分の脅威となるものを、より強い力で圧倒することになります。

自分の好きな人やパートナーが、自分よりも魅力的な人と出会わないように束縛する。もし出会っても良いように、自分の魅力をより磨きをかける。

それは、健全な形であれば私たちのパートナーシップをより強めるものになるでしょう。相手から見れば、可愛気のあるものかもしれません。

しかし、その根底にある思いは「有限」という考え方からくる、苦しい生き方です。独占欲を健全な形で消化できれば良いのですが、そうもいかない時もあるでしょう。

また、幼少期に両親との関係性において「大切な人や物は独占しなければならない」と学習した人は、独占欲が強くなる傾向にあります。
 

独占欲が強いと収入が下がる?

独占欲は、収入アップなどのチャンスを掴む仕事力にも影響していきます。好きな人やパートナーが、自分よりも活躍している時。相手が今よりも成功しないように、無意識のプレッシャーをかける。そのようなことも、独占欲の成せる業です。

「自分は独占欲が強いな」と思う方は、一度胸に手を当てて考えてみましょう。今まで、恋人の仕事の成功に対して、足を引っ張る行為をしていませんでしたか?

恋人がチャレンジをしようとしているときに、「そんなリスク取るなんて、信じられない」とか「危ないから、絶対に別れた方が良い」などと、成長を遅らせるように言葉を放ったかもしれません。

また、恋人の大事な会議の時に限って体調を崩し、介護を求めたり、交流パーティーに恋人が行こうとすると、何か他の用事を入れるように勧めてみたということもあるかもしれません。

とにかく自分よりもレベルの高い魅力を持つ人には、恋人を会わせないようにする。それが、独占欲なのです。
 

独占欲が無いという罠

コントロールを手放す

コントロールを手放す

「いやいや、自分はそんなことない。相手には自由にさせてるよ」という方。本当に、心の底からの自由を相手は感じていると思いますか?

独占欲が全くない、というのは個人的には嘘をついているのか、相手に全く関心が無いかのどちらかだと思っています。

というのも、こんな経験をしたことはありませんか?

あなたが何か失礼な発言をした時に、相手が「いやいや、全然怒ってないし」という、あからさまに発言とは逆の態度をしている瞬間を見たことがある方は多いと思います。それならそうと言ってくれればいいのに、逆の発言をされることでかえって怒っていることが際立っています。あなたもまた、「やばい、これはかなり怒っているな……」と容易に判断することでしょう。

これと同様に、自分の本心とは逆の態度を取ることで、相手の気持ちをコントロールしようとする。これもまた、独占欲の成せる技術です。

自分は全く相手を独占していないと思う人は、恋人に聞いてみてください。相手が100%の自由を感じていれば、きっと最高に気持ちよくそう答えてくれるでしょう。

「うん、自由だよ」という発言はしてくれるものの、なんとなく心底そう思っているとは思えない形を取っているのであれば……それは、相手の心の声でもあります。
 

独占から共有へ

なぜ相手を独占したいと思うのか。何を恐れているのかを、書き出してみましょう。独占欲は対象が「有限」という思い込みが原因となった、「恐怖」からきています。

「恐怖」は、対象の正体が分からない時に抱くものです。ですから、自分が恐怖を抱いている対象を特定していきましょう。

特定できたら、可能であればそれを相手とシェアしてみましょう。そうすれば、それはもう「独占」していることにはなりません。

独占欲は、決して無くなることはありません。あなたが相手に関心を持っているという、証でもあります。その気持ちを持てたことに感謝しつつ、健康的な形で独占欲を解放していきたいですね。

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