消費税引き上げ後は、平均2割の円安に

新年度に入ってから消費税引き上げの影響を受けず、マーケットは円安・株高に進んでいます。

日経平均株価の終値は、2014年3月末の1万4827円83銭が、4月4日には1万5063円77銭、ザラ場では4月3日に1万5164円39銭まで上昇しています。為替レートは、円/米ドルは3月末の103円91銭が4月3日には104円11銭と2ヵ月振りの104円台を付けています。4月4日の終値は103円28銭と3月末と比較するとやや円高に振れましたが、米国の雇用統計の影響を受けた結果です。

約1週間の動きだけで今後を予測するのは難しいことから、過去の消費税引き上げ時にどのような動きをしたのか調べてみることにしましょう。

為替レートに関しては、1989年4月の消費税導入時、ならびに1997年4月の消費税引き上げ時にユーロが導入されていませんでしたので、米ドル/円の動きを見ることにします。

1989年3月末の米ドル/円の東京直物相場の終値は132円55銭でしたが、翌1990年4月には取引時間中に160円35銭まで約21%の米ドル高/円安が進んでいます。消費税が3%から5%に引き上げられた1997年には、3月末の東京直物相場の終値123円96銭が、翌1998年8月の取引時間中に147円64銭まで約19%の米ドル高/円安が進んでいます。平均すると約20%の円安が進んだことになります。

2014年4月4日の終値103円28銭から約20%円安が進むとすれば、1年から1年4月程度の間に、124円程度まで米ドル高/円安が進むことになります。

3度目の円安を期待するなら集中投資か?

資産運用の原則は「分散投資」になりますが、あくまでも過去と同じように米ドル高/円安が進むとすれば、時間分散を使わず集中投資を行うのがよいことになります。米国経済が先進国の中でトップクラスの経済成長をしていることも追い風となるかもしれません。通貨は「米ドル」を選択したとしてもどんな商品を利用するかでしょう。

通貨は、株式投資のように1年で倍になるようなことはありません。まして、過去の経験則では約20%の円安に過ぎないのです。したがって、高い収益を期待するのであればレバレッジを活用できる商品になります。

レバレッジを活用した代表的な商品は「FX取引」ですが、レバレッジを限度一杯までかけてしまうと、一時的な円高の動きでもストップロスオーダーに引っかかったり、強制的に手仕舞される可能性もあります。レジレッジの管理をしっかり行える人向きです。

レバレッジを活用して、かつ追い証や強制的な手仕舞い等がない商品であれば、eワラントか投資信託のブル・ベア型ファンドの「米ドルブル型」です。たとえば、野村アセットマネジメントが運用する「野村ブル・ベアセレクト5(円安ドル高トレンド5)」は、基準価額が円から見た米ドルの値動きの概ね2倍程度の収益が期待できます。

レバレッジをかけないのであれば、外貨預金から外貨建てMMFになりますが、為替手数料の低さ、為替差益(含む売却益)が非課税になる点を考慮すれば、外貨建てMMFがよいでしょう。なお、外貨建てMMFの為替差益を含む売却益は2016年1月以降に課税扱いになる点は注意されてください。

あくまでも3匹目のどじょうがいるという前提の外貨投資ということをお忘れなく。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。