あの人の決断~テレビ東京・大橋未歩さんインタビュー

更新日:2014年04月16日

(公開日:2014年04月07日)

各界で活躍する著名人に、これまでの人生における大きな決断についてお尋ねするインタビュー。第1回は、テレビ東京で活躍している大橋未歩アナウンサーです。

大橋未歩さん

 



人生で一番大きな「決断」は

──今回、「決断」をテーマにお話を伺いたいと思いますが、まず大橋さんのこれまでの人生の中で一番大きな、印象的だった「決断」は何ですか?

そうですね、やっぱりアナウンサーになる、と決めたときが自分の人生にとって一番大きな決断だったと思います。家族にはもちろん反対されて、「宝くじに当たるようなものだ」と言われていましたし、私自身もそう思っていました。でも、そういった周囲の意見に流されずに、自分自身で決めたことを突っ走ったという意味では、やっぱり大きな決断でした。

きっかけは、1992年のバルセロナ五輪です。競泳の岩崎恭子選手が14歳で金メダルを取って、「今まで生きてきた中でいちばん幸せです」という名台詞を残しましたよね。

当時私も14歳で、その言葉に強い衝撃を受けました。オリンピックって凄い、スポーツ選手って素晴らしいと感動して、それが「この感動をもっと多くの人に伝えたい」という想いとともに、「アナウンサーになりたい」という夢を抱くようになりました。後にも先にも、あのとき素直に思ったあの感情を超えられるものが他にはなかったんですよね。


夢が目標に変わったとき

──バルセロナ五輪のときにアナウンサーになりたいという夢を抱かれて、その後はどうされたんですか?

夢として抱いていたものが、「アナウンサーになる」という具体的な目標に変わったのが、大学時代に出場したアナウンサーコンテストでした。もちろん、出場するのに迷いはありました。これに出るということは、周りに大々的に「アナウンサーになる!」と宣言するようなものでしたから、やっぱり恥ずかしさもありました。でも、そう宣言してしまうことで、退路を断つというか、自分で自分の背中を押しました。


──何かを「決断」されるとき、誰かに相談はしないんですか?
しないですね。占い師さんとかにもあまり聞かないんです(笑)。

自分で決断して失敗するのであればまだ悔いが残らないと思うんですけど、人の意見に従って失敗したときに、「ああ、自分の思った通りにしておけば良かった」という後悔をしたくないんです。

失敗自体は嫌じゃないんですよ。失敗してしまったら、それを次に活かせばいいんだと思っています。これでひとつ学べたなって。失敗コレクターですからね、私(笑)。

受験で失敗して、アナウンサーの試験はキー局をことごとく落ちて、テレビ東京に入社してからも、生意気だったり、大事な場面で噛んでしまってトラウマになったり、もういくらでも失敗はありますよ。でも、振り返ると失敗のほうが味わい深く心に残っている気がするんです。失敗も悪くないなって思います。
大橋未歩さん

 



──失敗が嫌じゃない、とは勇気づけられますね。もともとそういう考え方を持っていたんですか?

ここまで失敗が嫌じゃない、失敗を肯定できるようになったのは、多分浪人を経験してからでしょうね。浪人が決まったときは、絶望しかありませんでした。それまでは中高一貫の私立に通っていたので、そのレールに乗ることが正しいと思っていたんですけど、そこでポンと浪人生として社会に放り出されたときに、本当にどうしたらいいかわからなくなってしまったんです。

その浪人生の1年間で自分の内面を見つめなおして頑張ったときに、失敗が成功体験に変わったんです。あの失敗があったからこそ、頑張って達成する喜びを得られましたし、敷かれたレールを進むことだけが人生じゃないと思えたんです。そうしたら、ああ、失敗も悪くないな、って思えるようになりました。

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