2014年3月に発表された日本アカデミー賞は『舟を編む』が受賞しましたね。主演の松田龍平が地味な辞書編集者を魅力的に演じた作品で、なにやら松田龍平ブレイクの感じが無きにしもあらず。彼は以前から積極的に映画出演を重ねてきた俳優ですが、最近になってメジャーシーンに飛び出した感があります。それはドラマ「あまちゃん」の影響も大きいと思います。そこで、最近の彼しか知らない方により松田龍平を知っていただこうと、これまでの松田龍平の映画を振り返るプチ特集をしてみました!

松田龍平、初期の傑作はコレだ!

『御法度』(1999年度作品)
新選組に入隊した二人の剣士、加納(松田龍平)と田代(浅野忠信)。田代は男色の気があり加納を誘い込み、他の剣士も加納の美しさに惑わされていく……という新選組を男色目線で描いた物語。故・大島渚監督作品でデビューした松田龍平。当時、松田優作の息子であることで話題をさらっていました。この頃はまだ演技は幼いながらも、男色の世界に引きずり込まれる剣士役で怪しい魅力を放ち「只者ではない」という雰囲気がありましたねえ。ジャニーズ系の美少年たちとは一線を画す存在感で強烈な印象を残しています。

監督: 大島渚
出演: 松田龍平、ビートたけし、武田真治、浅野忠信、的場浩司、トミーズ雅、 伊武雅刀ほか

『青い春』(2001年度作品)
男子高校を舞台に、男子高校生たちのやる気のなさ、苛つきなどを淡々と描いた青春映画です。主人公の九條を演じる松田龍平は役にハマっており、何も考えていないのではなく、何か考えようとしているけれど、答えが見つからないという佇まいが絶妙です。学校のボスを決めるベランダゲームの怖さ、九條の何事にも反応しない行動がもたらした悲劇、愚かな男子高校生たちの刹那が描かれたカミソリみたいな作品ですよ。個人的にはミッシェル・ガン・エレファントの音楽が映画にマッチしていてゾクゾクもんでした。

監督: 豊田利晃
出演: 松田龍平、新井浩文、高岡蒼佑、大柴裕介、山崎裕太、忍成修吾、塚本高史、EITAほか

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