ぶらりと見て歩くブリュッセル!
グランプラスと下町周辺のモデルコース

市庁舎の高い尖塔が目立つ

世界一美しい広場、グランプラス

欧州のほぼ真ん中あたりに位置し、ベルギーの、そして今日EUの首都でもあるブリュッセルは、歴史的・文化的見所の宝庫。しかも、ほとんど歩いて回れるコンパクトさが、旅行者には大きな魅力です。

ブリュッセルを歩くには、中央駅あたりを基準に、下り坂の低い方はダウンタウン(下町)、上の方はアップタウン(山の手)と考えるとわかりでしょう。この記事では、「グランプラスと下町周辺」のモデルコースをご案内します。ざっくりまわるとおよそ4時間の半日プランです。

※:ブリュッセルは仏語・蘭語併用地域のため、現地語表記はできる限り二言語表記としました。


まずはグランプラスから

ブリュッセルに来たら、訪れずにはすまされないグランプラス。この広場を「世界一美しい」と絶賛したヴィクトル・ユーゴーは、グランプラスに面したアパートに住んでいたといいます。

(c)visitbrussel-K.Clerckx

ギルドハウスがつながったブラバント候の家

まず目に着くのは、高い尖塔と壁面いっぱいの彫刻が美しい15世紀、ゴチック様式の市庁舎。その回りの建物のほとんどは、ギルドハウス。つまり、製パン業者、織物業者など、さまざまな商工業組合の建物が都市の中心を形成していたのです。市庁舎以外の建物は、1695年、隣国フランスのルイ14世軍に爆撃されて消失し、その後に再建されたもの。現存する建物の多くに、数年後の年号が刻まれていることは、当時のブリュッセルの経済力を物語っています。

 

蘭語ではパンの家

王の家

市庁舎の向かいに立つのは、仏語では「王の家」(Maison du Roi)と呼ばれていますが、蘭語で「パンの家」(Broodhuis)と呼ばれ、15世紀まではパン焼き工房だったとか。16世紀、時の統治者カルロス5世の所有となったことから、「王の家」と呼ばれるようですが、実際に国王が住んだことはありません。今ある建物は、フランス軍に破壊された後、16世紀の設計図を参考に、ベルギー独立後再建されたもので、現在はブリュッセル市博物館として使われ、小便小僧の衣装コーナーなどがあります。

王の家を背にして左側の、大きなバロック様式の建物は、代々のこの地方の領主ブラバント公爵の胸像の装飾ゆえに、「ブラバント侯の家」と呼ばれます。1軒の建物のように見えますが、実は7軒のギルドハウスを繋げたものです。

 

世界一有名なベルギー人!? 小便小僧

市民の生活用水として活躍した

世界一有名なブリュッセルっ子

市庁舎に向って左横の道(rue de l’Etuve/Stoofstraat)を進み、信号を渡って漫画タンタンの壁画を越えた左角には、世界一有名なベルギー人少年『小便小僧』が 何気なく用を足しています。

1619年に現在のブロンズ像となりましたが、12世紀にはすでに、石造りの小便小僧が立っていたそう。その水は、各家庭に水道が引かれる19世紀まで、生活飲料用水として市民生活を支えたものと聞くと、ブリュッセルの民度とウィットに富んだ思いつきに思わず拍手したくなります。

小便小僧までの道の両側には、多くのお土産屋さんが並んでいます。ベルギー名物のレースやタペストリー、チョコレート、ビール、そして、もちろん、ワッフル(フランス語ではゴーフル)のお店も。

 

格式あるホテル・アミーゴ(Hotel Amigo)は、かつては拘置所だった建物で、フランスの詩人ベルレーヌなども留置されていたとか。今では、世界の著名人が泊まる高級五つ星ホテルですが、その裏側はブリュッセル警察で、週末などはなかなか賑やかことがあるのでご注意を。