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お花見は鎌倉で!鎌倉のオススメ桜の名所 ベスト10【2019年】

例年3月も下旬になると、古都鎌倉に桜シーズンが訪れます。風情ある桜が楽しめる「円覚寺」や「鶴岡八幡宮」、みんなでワイワイお花見ができる「源氏山公園」など鎌倉の桜の名所ベスト10と見ごろ時期をご案内します。【2019年最新情報】

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

風情ある古都・鎌倉でのお花見を楽しみましょう!

例年3月も下旬になると、古都鎌倉に桜シーズンが訪れます。風情ある古都・鎌倉でのお花見はいかがですか? お寺や神社、歴史ある街並みの中で見る桜は、ひと味違いますよ!

今回は、鎌倉の桜の名所ベスト10をご案内します。鎌倉の桜の見ごろ時期については、記事の最後に記載しました。
鎌倉生まれの桜「玉縄桜」

鎌倉生まれの桜「玉縄桜」

 

鶴岡八幡宮の源氏池 美しい桜の「おもてなし」

鎌倉の桜のイチオシスポットは、鶴岡八幡宮境内の源氏池のほとり。境内に入って、参道の右側にあるのが源氏池、左側にあるのが平家池で、あわせて源平池といいます。

源頼朝が鶴岡八幡宮を造営したときに、平家池には、平家の滅亡を願って4つの島(「死」に通じる)を浮かべ、源氏池には、源氏の繁栄を願って3つの島(「産」に通じる)を浮かべたという話も伝わります。
 
鶴岡八幡宮、源氏池の桜

鶴岡八幡宮、源氏池の桜


この源氏池、平家池のほとりに、桜が植えられていますが、特にきれいなのは源氏池のほう。池の水面すれすれに這(は)うようにして咲く、多くの桜が水面に映り、上を見ても下を見ても、桜・桜・桜。この贅沢な光景は、あたかも桜による「おもてなし」を受けているようです。
 
鶴岡八幡宮の源氏池ほとりでは、桜と牡丹のコラボが楽しめます

鶴岡八幡宮の源氏池ほとりでは、桜と牡丹のコラボが楽しめます


桜と同じ頃、源氏池ほとりの「神苑ぼたん庭園」では、牡丹(ぼたん)が花を咲かせますので、こちらもぜひ、立ち寄ってみてください。牡丹と桜の饗宴が楽しめます。

<DATA>
■鶴岡八幡宮
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
拝観料:境内無料(宝物殿、国宝館、牡丹苑は別料金)
拝観時間:6:00~21:00
アクセス:鎌倉駅東口より徒歩10分
地図 → 鶴岡八幡宮ホームページ
 

源氏山公園 鎌倉のお花見スポット

鎌倉でお花見、といえば、源氏山公園。公園内には、約300本の桜が植えられていますが、特にきれいなのは、公園内にまつられている葛原岡神社(くずはらおかじんじゃ)の周辺。広場もあるので、シートを広げてのお花見に最適です。
 
葛原岡神社参道の桜

葛原岡神社参道の桜

 
源氏山公園の芝生広場はお花見にピッタリ

源氏山公園の芝生広場はお花見にピッタリ


源氏山公園へは、鎌倉駅西口から住宅地の中を歩いて行くルートのほか、北鎌倉と長谷を結ぶ、大仏・葛原岡ハイキングコースを歩いて行くルートもあるので、ハイキングの途中でお花見するのもオススメです。

鎌倉のハイキングコースイラストマップ

<DATA>
■葛原岡神社(源氏山公園内)
住所:鎌倉市梶原5-9-1
アクセス:JR鎌倉駅西口下車徒歩35分。または、JR北鎌倉駅からハイキングコース経由徒歩30分
地図 → 葛原岡神社ホームページ

なお、源氏山公園の周辺には、銭洗弁財天などの人気の観光名所や、モッチモチの「白玉」が味わえる『茶房 雲母(きらら)』など有名な甘味処もあるので、あわせて楽しみたいところです。
 
『茶房undefined雲母』の白玉

『茶房 雲母』の白玉

 

光明寺 山門から眺める桜

光明寺は、鎌倉の材木座にある大きなお寺です。ほかの観光スポットからは少し離れているので、ふだんはとても静かですが、桜のシーズンは、とてもにぎわいます。
 
光明寺undefined山門

光明寺 山門


光明寺では、3月下旬に桜の開花にあわせて「観桜会」が催され、お寺の駐車場でフリーマーケットが開かれたり茶席が設けられたりします。

また、お寺のシンボルで、関東随一といわれる大きな山門(三門)内部の拝観は、通常は20名以上で事前予約が必要ですが、「観桜会」の時期を含む「寺宝特別展」の開催期間中は、予約不要で拝観することができます。

この高さ20mの山門楼上からの桜の眺め、なんともいえません。桜だけでなく、目を転じれば、材木座、由比ヶ浜の海や、江ノ島も見ることができます!
 
光明寺undefined山門楼上からの桜の眺め

光明寺 山門楼上からの桜の眺め


2019年の「観桜会」は3月30日(土)と3月31日(日)の2日間の開催です。

<DATA>
■光明寺
住所:鎌倉市材木座6-17-19
拝観料:無料(志納)
拝観時間:春夏は6:00~17:00、秋冬は7:00~16:00
アクセス:鎌倉駅東口よりバス「小坪経由逗子駅」行き、「光明寺」バス停下車。山門まで約1分
地図 → 光明寺ホームページ
 

円覚寺 風情あるお寺で楽しむ桜

鎌倉で、古都らしい風情ある桜を楽しみたい方にオススメなのは、北鎌倉の円覚寺。円覚寺は、禅寺らしい凜とした雰囲気が漂うお寺。
 
円覚寺 山門と桜

円覚寺 山門と桜

 
円覚寺undefined選仏場と桜

円覚寺 選仏場と桜


境内の山門(三門)や、茅葺き屋根の「選仏場」など、古寺の伽藍(がらん)に囲まれて咲く桜を見れば、「あ~、わざわざ鎌倉まで桜を見に来た甲斐があったな」と思っていただけると思います。
 
円覚寺境内にある北条時宗の廟所「仏日庵」の白木蓮

円覚寺境内にある北条時宗の廟所「仏日庵」の白木蓮


桜と同じ頃、円覚寺境内にある北条時宗の廟所「仏日庵」では、白木蓮(モクレン)が乳白色の花を咲かせます。『阿Q正伝』、『狂人日記』などで知られる中国の小説家・魯迅から1933年に贈られた花だそうですが、今なお元気に花を咲かせ、参拝者の目を楽しませています。

「仏日庵」では、抹茶(500円 拝観料含む)をいただけるので、散歩の途中に一息つくのもオススメです。

<DATA>
■円覚寺
住所:鎌倉市山ノ内409
拝観料:300円
拝観時間:3月~11月は8:00~16:30、12月~2月は8:00~16:00
アクセス:北鎌倉駅より徒歩1分
地図 → 円覚寺ホームページ
 

日比谷花壇 大船フラワーセンター 鎌倉生まれの玉縄桜

大船フラワーセンターは、1962年に開園。2018年4月1日に「日比谷花壇大船フラワーセンター」としてリニューアルオープンしました。
 
鎌倉生まれの桜「玉縄桜」(大船フラワーセンターリニューアル前に撮影)

鎌倉生まれの桜「玉縄桜」(大船フラワーセンターリニューアル前に撮影)


大船フラワーセンターで2月中旬頃から3月中旬頃にかけて、約1ヶ月もの長い間、花を咲かせるのが「玉縄(たまなわ)桜」。

玉縄桜は大船フラワーセンターで誕生し、1974年に初めて花を咲かせた鎌倉発祥の桜。玉縄という名前はフラワーセンター周辺の地名に由来し、ソメイヨシノによく似た花を咲かせるのが特徴です。

<DATA>
■神奈川県立フラワーセンター大船植物園
住所:鎌倉市岡本1018
アクセス:JR大船駅西口より徒歩16分
地図 → 大船フラワーセンターホームページ
 

妙本寺 桜と海棠(カイドウ)の饗宴

妙本寺は、鎌倉駅からそう遠くない場所にあるのに、山に囲まれた谷戸(やと)の奥にあるので、とても静かなお寺。

ふだんは静かな妙本寺境内も、春先はとても華やぎます。桜が散り始める頃、今度は、より濃いピンク色の海棠の花が咲き始めます。まるで生まれ変わるかのように。
 
妙本寺undefined桜

妙本寺 桜

 
妙本寺undefined海棠

妙本寺 海棠


春風に舞う桜の花びらと、次第に花を開く海棠を眺めながら、物想いにふけりたくなる。そんな、春の一日をお過ごしください。

<DATA>
■妙本寺
住所:鎌倉市大町1-15-1
拝観料:無料(志納)
拝観時間:境内自由
アクセス:鎌倉駅東口より徒歩8分
地図 → 妙本寺ホームページ
 

段葛 生まれ変わった桜並木

鶴岡八幡宮の正式な参道である段葛(だんかずら)の桜並木は、2016年3月に桜の植え替え工事が完了し、若木が花を咲かせました。
 
植え替え工事前の段葛

植え替え工事前の段葛


段葛は、夜桜も見られるオススメスポットなのですが、まだ、木が若すぎるため、花の見応えという意味ではもう少し。今後が楽しみです。
 
植え替え後の段葛(2018年3月29日撮影)

植え替え後の段葛(2018年3月29日撮影)


<DATA>
■段葛
アクセス:鎌倉駅東口徒歩1分
参考 → 若宮大路・段葛(鎌倉紀行)
地図 → Googleマップ
 

本覚寺 鎌倉駅からも近い枝垂れ桜の名所

鎌倉で枝垂れ桜といえば、まず本覚寺の大きな枝垂れ桜が思い浮かびます。鎌倉駅からすぐ近くにあるお寺なので、ちょっと時間があるときに立ち寄ることができます。
 
本覚寺の枝垂れ桜

本覚寺の枝垂れ桜


本覚寺境内には、「鎌倉・江ノ島七福神めぐり」の「夷(えびす)神」がまつられているほか、「にぎり福」という、かわいらしい小さな粘土製のお守りは、お土産にも人気です。

<DATA>
■本覚寺
住所:鎌倉市小町1-12-12
拝観料:無料
拝観時間:境内自由(社務所:9:00~16:00)
アクセス:JR「鎌倉駅東口」徒歩3分
地図 → Googleマップ
 

扇湖山荘 公開期間限定の見事な庭園の桜

鎌倉山の「扇湖山荘(せんこさんそう)」は、「わかもと製薬」で財を築いた長尾欣彌(きんや)の別邸として、1934年に飛騨高山の民家を移築・改築したもの。

実測で約14,000坪という敷地には、母屋のほか、「伏見亭」と呼ばれる茶室などの遺構があり、母屋の前からは相模湾が一望できるほか、枝垂れ桜の巨木があり、訪れた人々の目を楽しませます。
 
相模湾を一望

相模湾を一望


「扇湖山荘」が公開されるのは、春秋の決められた日のみ。2019年春の公開日は、3月29日(金)13:00~15:00、30日(土)10:00~12:00、13:00~15:00です。(荒天中止)

鎌倉市役所ホームページ(扇湖山荘の庭園公開)
 
扇湖山荘の枝垂れ桜

扇湖山荘の枝垂れ桜


<DATA>
■扇湖山荘
住所:鎌倉市鎌倉山1-21-1
アクセス:鎌倉駅東口よりバス「鎌倉山」行きなどで、「若松」バス停下車、徒歩10分
地図 → Googleマップ
 

建長寺 参道の桜のトンネル

「鎌倉五山」第一位の建長寺は、鎌倉の禅寺で最も格式の高いお寺です。

大きな山門に向かって、参道の両側に桜が植えられており、まるで「桜のトンネル」のようです!
 
建長寺の桜のトンネル

建長寺の桜のトンネル


<DATA>
■建長寺
住所:鎌倉市山ノ内8
拝観料:500円
拝観時間:8:30~16:30
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩15分
地図 → 建長寺ホームページ
 

鎌倉の桜の見ごろ時期

鎌倉の桜の見ごろの時期は、おおよそ以下の通りです。桜の種類によって異なります。

玉縄桜(大船フラワーセンターなど):2月中旬~3月中旬頃(大船フラワーセンターの玉縄桜の開花状況は、フラワーセンターの公式Twitter等で発信しています。2019年は、2月22日現在、まだ咲きはじめだそうです)

河津桜(鶴岡八幡宮、長谷寺、鎌倉宮、光明寺など):2月中旬~3月上旬頃

ソメイヨシノ(記事で紹介したのはほとんどがソメイヨシノです。多くの場所で見られます):3月下旬~4月上旬頃

なお、気象庁は2月21日の発表で、2019年の東日本の桜の開花時期について「平年より早い」と予想しています。

鎌倉の桜の名所ベスト10、いかがだったでしょうか。古都ならではの桜を楽しみに、ぜひ、お出かけください。

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