新型ハリアーのガソリン車とハイブリッド車を比較！(2ページ目)

純ガソリン車が魅力的

ガソリン仕様は以前2WDに試乗済みだったので、今回は4WDにも試乗した。ガソリン仕様には「パワーモード」が用意され、高速道路の合流時などでストレスなく加速してくれる。しかし、「エコドライブモード」でもパワー的には日常シーンなら不足はなく、登坂路やフル乗車時などでもう少し加速が必要な場合に切り替えれば十分だろう。

なお、ガソリン仕様も静粛性は高く、乗り心地は少し硬めというのは変わらないが、約200kgもハイブリッド仕様よりも軽い分、全体のフットワークも軽快だ。高級感ではハイブリッドだが、ガソリン仕様のイイ意味での軽さが個人的には魅力に感じた。

気になるパッケージングは、全長が先代よりも15mm短くなったものの、全幅は10mmしか変わっていない。全高は逆に10mm高くなっており、ホイールベースは先代よりも55mmも短くなっている。
それでも後席の膝前空間は拡大し、前後席間の距離も拡大している。身長171cmの私が前後席に座ると十分なフットスペースが残るから日本人の平均身長なら大人4人でも余裕の室内空間といえるだろう。

3代目となる新型ハリアーは、ガソリンが272万円からで、レクサスRXは432万円からのエントリー価格になるだけに、中間グレードでも300万円前後で手に入るハリアーのガソリン車が最も買い得感も高い。2WDで約90万円、4WDで約70万円の価格差を考えても買いはガソリン仕様だ。