コロンビアに生息する“薄毛男性を救う牛”

牛のイメージ

南米コロンビアには薄毛男性に幅員をもたらす牛がいます※写真は理容牛ではありません

コロンビアと聞くと、2014年W杯ブラジル大会で得点王に輝いたロドリゲス選手を思い出す人も多いのではないでしょうか。1次リーグで日本代表とも激突したこの国には、薄毛に悩む男性にとって救いの神になりそうな動物、その名も「理容牛」という牛がいます。

理容牛とは、薄毛の人の頭に塗られた好物の食べ物をなめることを専門に行う特殊な牛をいい、なめる期間は約5ヵ月間。すると、明らかに育毛効果が認められるというのです。牛に頭をなめられる……まるでTVのバラエティ番組のようですが、それでも理容牛が現役で活躍しているのは、コロンビアの人々が牛の唾液に発毛・育毛効果のある物質が含まれていることを、経験として知っているからだと推測できます。

では、なぜ牛の唾液で髪の毛が生えるのでしょうか?

唾液が育毛・発毛を促すメカニズム

その秘密は、唾液に含まれている育毛物質にあります。唾液には、IGF-1そのものが含まれており、IGF-1自身にも知覚神経刺激作用があるので、頭皮に塗ると育毛効果を発揮するのです。

さらに、唾液には、「シアル酸(N-アセチルノイラミン酸)」という物質があります。シアル酸は、唾液の中にある間は唾液のねばり成分(ムコ多糖体)に結合していますが、胃の中に到達すると胃酸の作用によって「遊離シアル酸」という物質に変化します。この遊離シアル酸が胃の知覚神経を刺激して、毛根でIGF-1を増やし、発毛・育毛効果を発揮するのです。

実は、唾液に含まれているこれらの物質は、牛だけでなく私たち人間の唾液にも含まれています。事実、唾液腺に炎症が起こり、唾液分泌が減る病気の患者さんには薄毛が多いことも分かっています。

したがって、わざわざコロンビアに行って、牛の唾液を頭に塗らなくても、私たち自身の唾液の分泌を増やせば、IGF-1や胃の中でできたシアル酸が知覚神経を刺激し、育毛を促進するのです。

となれば、唾液の分泌量に比例して、育毛・発毛効果の期待が高まるという考えが成り立ちます。ごちそうをいただく機会が多い年末年始は、特に唾液の分泌量が増え、薄毛予防に効果的なシーズンかもしれません。

しかし、できれば普段から唾液を増やす習慣を身につけておきたいところ。次ページでその方法をご紹介しましょう。



唾液を増やす手軽な方法をご紹介!

食事の際、噛む回数を増やす(ちなみにひと口30回程度が理想とされています)、酸っぱいものを食べる、ガムを噛むなどは、よく知られている唾液の増やし方です。ここでは、それ以外の手軽なノウハウをご紹介します。

1日1.5~2リットル程度の水を少しずつ飲む

水のイメージ

小刻みに水を飲むことで唾液が出やすくなる効果が

この習慣を身につけることで口の中が潤う時間が長くなり、唾液の分泌量が増えるといわれています。

空いた時間を活用して「舌の体操」を実践する

  1. 舌を思い切り口の外に出す
  2. 出した舌を左右に動かす
  3. 舌でくちびるをゆっくりなめる
  4. 舌を出して、鼻の頭やあごをなめるような感覚で上下に動かす

舌を出さないでできる体操もあります。

  1. くちびるを閉じたまま、舌で上くちびるを強く押す
  2. 舌で下くちびるを押す
  3. 舌で左右のほおを押す
  4. 舌を口の中で回す

普段はあまり行わないような舌の動きをさせることで、唾液分泌量が増えると期待されます。

「3大唾液腺」をマッサージする

私たちの頭部には、唾液を分泌する場所が、主に3ヵ所あります。それぞれ10回程度を目安に、痛くない程度の力でゆっくり優しく押してみましょう。

■耳下腺(じかせん)
耳たぶの下で、ほお骨の出っ張りのすぐ内側。親指を除く4本の指で、上の奥歯のあたりを後ろから前に向かってぐりぐりマッサージします。

■顎下腺(がっかせん)
下あごの左右の骨の出っ張りから3センチ内側の部分。親指でゆっくり押します。

■舌下腺(ぜっかせん)
文字どおり、舌のほぼ真下のやわらかい下あご部分。両手の親指をそろえて、舌を突き上げるようにゆっくり押します。

昆布を噛む

昆布に多く含まれるアルギン酸には、唾液の分泌量を増やす作用があるといわれています。お菓子や、お酒のおつまみの酢昆布などが手軽でオススメです。

以上の方法は、ちょっとした空き時間に手軽に試せるものばかり。唾液の分泌量が増えれば育毛・発毛効果が期待できるだけではなく、唾液の殺菌作用によって口の中をクリーンな状態に保ち、歯周病・口臭を予防する効果もあるといわれています。ぜひトライしてみてくださいね。
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