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二世帯住宅で暮らす/親の介護を考えた工夫・プランニング

親世帯のコンパクトバリアフリー設計術(2ページ目)

今回は親世帯の加齢配慮をどうすべきか、二世帯住宅の新しいアイデアを紹介します。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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ワンルームサニタリーという考え方

コンパクトにバリアフリーを実現するための基本的な考え方は、ワンルーム化して間仕切りをできるだけ設けないことです。車椅子は曲がり部分や方向転換にスペースを必要としますので、廊下を造ると廊下を広げなければいけないケースが出てきます。間仕切りを設けない、あるいは引き戸で大きく開放できるようにしておくとスペースを広げることなく方向転換が可能になります。

水回りで一番バリアフリー化が難しいのはトイレだと思います。車椅子対応のトイレは側面からアプローチするスペースが必要なのですが、住宅のトイレは正面から入るプランがほとんどです。トイレ単独で2畳以上のスペースが取れればよいのですが、実際にはなかなか難しいものです。

現実的なのはトイレと洗面所を一体で使えるようにすることです(図3)。親世帯は夫婦2人か、単身の場合がほとんどなので、洗面所を使っているときにトイレが使えないことの不都合は少ないと思います。いざという時は子世帯のトイレを借りる手もありますし、子世帯共用のトイレを1階にもう一つ設け、二世帯で3つのトイレとすることもできます。


【図3】トイレを引き戸で洗面所と一体化できるようにすると、自立でのアプローチがしやすく、立ち座りのときの介助者のスペースも確保しやすい

【図3】トイレを引き戸で洗面所と一体化できるようにすると、自立でのアプローチがしやすく、立ち座りのときの介助者のスペースも確保しやすい
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図5のトイレはスペースとしては洗面所2畳+トイレ1畳の通常と同じ大きさ(図4)でワンルーム化して車椅子対応ができるようにしたプランです。浴室との間も三枚引き戸で一体化できるので、切り返しによる方向転換も可能になっています。

キャプション

※クリックすると拡大します。



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