浄土庭園にかかる2本の橋

池から南橋を見る

写真1. 池から南橋を眺めた様子 
写真提供:白水阿弥陀堂紅葉ライトアップ実行委員会


前回の「白水阿弥陀堂の照明から屋外照明のあり方を考える」に引き続いて、国宝白水阿弥陀堂の照明について紹介します。今回は浄土庭園の池にかかる2つの歩道橋の照明についてです。

外から浄土庭園を見ながらお堂に向かうには2か所の木橋を渡ります。この橋も文化財なので、照明器具を設置する場合は橋に傷をつけないように配慮しなければなりません。

太鼓橋のアーチを生かす

スパイク式小型投光器

写真2. 高欄部分に使用した LED1.5Wの小型スポットライト

はじめに渡る橋は南橋で、お堂に近い橋を北橋と言っています。南橋は北橋より少し長く、太鼓橋になっています。

高欄部分にLED1.5Wのスパイク式小型投光器を両側に12台ずつ、計24台を取り付け、歩道面だけをやさしく照明しています。この明かりによって歩道は眩しさがなく、安全に歩行できるようになります。(写真2 小型LEDスポットライト 伊藤電工株式会社/FOCUS INDUSTRIES)


 
高欄の柱

写真3. 傷つかないように柱に器具を固定

器具の設置は橋を傷めないよう黒のベルトを使って、スパイク部分を高欄の柱に固定する方法で行っています。(写真3)

この器具は1.5Wとは言え、明るさ的には20Wくらいの白熱灯スポット器具に相当するため、住宅の庭の照明にも応用できます。

 

南橋の照明undefined写真撮影:金子俊男

写真4. 南橋の照明 写真撮影:金子俊男

次のページでは「北橋の足元照明とカラーライティング」についてご紹介します