誰にでもこういう時期あったなと共感できる作品

■作品名
ベイビーブルー

■作者名
いくえみ綾

巻数
全1巻

■おすすめの理由

学生漫画を得意とするいくえみ綾の作品の中でも、短くて比較的地味な部類の作品かもしれません。なのになぜかいい大人になった今でも心に残っているのは、読んだ当時の心境が主人公のそれに重なっていたからなんだと思います。

いくえみ綾さんは、本当に学生ならではの悩みや葛藤とかの感情を描くのがうまいです。絵もセンスがよくて素敵。

いわゆる今でいうところの「中二病」まっさかりの、自分の周りのもの全てにイラだってる主人公が、とある雑貨屋で出会った不思議なお兄さんに惹かれ、少しずつ変わって行くという成長物語。そして彼も、彼女との出会いにより考え方が変わっていきます。

こういう時期ってあったなーと懐かしく思うと同時に、主人公のことを愛おしくも思える作品です。
奥田民生の大ファンだという作者が描く雑貨屋のお兄さんも本当にいそうなミュージシャンの感じで、恋になりそうでならない甘酸っぱさも絶妙。

テーマは「未熟だった自分からの卒業」。
自分の子どもが反抗期に突入したら、そっと部屋に置いてあげたい漫画です。




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