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りぼんの異色作!レディース的な内容の『砂の城』

『りぼん』で連載していた作品ですが、今のレディース雑誌で繰り広げられるような内容の世界だったので異色作でした。様々な恋愛模様が描かれ昼ドラにもなりましたが、不器用な人達のドラマが詰め込みし過ぎず、違和感なく収まった作品です。

投稿記事

アダルト的な要素が加わった一条ゆかり作品 

■作品名
砂の城

■作者

一条ゆかり

■巻数
全4巻

■おすすめ理由

『りぼん』で連載していた作品です。(『りぼん』と言えば、「『なかよし』を卒業したら『りぼん』という小学生~中学生が読む漫画雑誌」だと)

そんな雑誌で今のレディース的な内容だったので、当時幼かった私は、正直、吃驚しました。何故か「読んでいいのかな?」と言う背徳に似た感情もあったほどです。絵も可愛いではなく綺麗で。私の中では『りぼん』では異色の作品でした。
(『りぼん』でも特殊だったのでは?よく編集者OKしたな……と)

今読んでもストーリー絵柄とも古臭くないと思っております。
特に絵は「これ本当に人が描いたの?」と驚愕するくらい細心まで細かく描かれています。
(今では細部まで描く人は沢山いますが、当時では私は吃驚でした)

この『砂の城』原作で昼ドラも放送したほどです。それほど、「アダルト」的な内容です。

身分差恋愛有り、夫婦のいざこざ有り、今では当たり前のようにある『同性愛』(精神的な)有り、今では当たり前の年の差恋愛有り、嫉妬で今では当たり前になったストーカー有り、殺人未遂事件有り。
そして、衝撃的なのは、主人公が精神病にかかってしまう……と言う、あの当事では考えられない昼ドラの世界が広がっております。(フランシスが大好きで、その彼が心底愛しているナタリーに
嫉妬するミルフィが異常に怖かったです)

不器用な人達のドラマが詰め込みし過ぎず、違和感なく収まっております。
(今の漫画ってやたらダラダラ~と連載が長いというか……。)

本当に、レディース雑誌で繰り広げられる世界が当時の『りぼん』で繰り広げられておりました。

決して、「ハッピーエンド」ではありませんが、今でも大好きな作品の一つです。



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