マンガ・コミック/口コミでおすすめの2000年代の青年マンガ

渋谷系の主人公がデスメタルのボーカルに!

渋谷系の音楽が大好きな主人公が、事務所からの指示でデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカルをさせられる。拒絶しながらも、いざ本番になるとそのメタルの才能を発揮し、カリスマとしてメタル界であがめられる存在に……。そんな主人公の苦悩がこの作品の面白さです。

投稿記事

秘められた才能を発揮しメタル界のカリスマに
『デトロイト・メタル・シティ』

■作者名
若杉公徳

■巻数
全10巻

■おすすめの理由
「デトロイト・メタル・シティ」は2005~2010年に白泉社『ヤングアニマル』で連載された若杉公徳のギャグマンガです。激しくもおかしい内容はとても人気があり、2008年には松山ケンイチ主演で映画化もされました。

主人公の根岸崇一はカヒミ・カリイなど渋谷系の音楽が大好き。大学進学を機に大分県の田舎町から上京します。ポップミュージシャンとしてデビューする夢をかなえるため、大学卒業後レコード会社と契約しますが、事務所から指示されたのはデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル“ヨハネ・クラウザーII世”になること。好みとまったく違う方向性の音楽をさせられることになった根岸でしたが、ステージに立つと秘められたメタルの才能を発揮し、カリスマとしてメタル界であがめられる存在に……。

自分が望んでいないメタルバンドのボーカルを拒絶しながらも、いざ本番になるとその才能が開花してしまう。そんな根岸の苦悩がこの作品の面白さです。フレンチポップを好む彼はきっとメタルをダサイと思っていたはず。おしゃれな音楽を聴く自分っておしゃれ……そんな自己陶酔をしがちな渋谷系ファンをちょっと意地悪な目線でいじっているのがまた面白いのです。
何を隠そう、私も渋谷系ファンだったのですが。

そして作者の故郷である大分県の片田舎・犬飼町が主人公の出身地にされています。
「どんこ釣り大会」など大分県人が読むと笑いのツボはさらに増えると思います。


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