「ボールはトモダチ」の大空翼の成長物語

■作品名
キャプテン翼

■作者
高橋陽一

■出版
集英社

■巻数
全21巻

■おすすめ理由
日本にまだプロ・サッカーチームなどなかった時代に、多くの人の心を捉え、日本サッカー界にもっとも強い影響を与えた作品。この漫画を読んで、「翼くんみたいになりたい!」という夢を抱き、サッカーに熱中するようになった少年は、全国にごまんといたと思われます。

■あらすじ

物語は主人公・大空翼が静岡県の南葛小学校に転校してきたところから始まります。
「ボールはトモダチ」が信条で、何よりもサッカーを愛する彼は、仲間とともに全国大会出場を果たし、そこで新たなライバルたちと出会い、さらに成長していくのです。


現実にはちょっとあり得ない必殺技が登場したりして、内容は典型的なスポ根漫画。
しかし、数多く登場するキャラクターの一人一人の性格が非常に魅力的に描かれているので、
試合以外のシーンにも見どころが満載です。
放浪画家の父親とともに全国を渡り歩き、翼と黄金コンビと謳われる岬太郎、
天才ゴールキーパーとしてのちにドイツに渡る若林源三、サッカーで家族を養い、
その並々ならぬハングリー精神から猛虎と呼ばれる日向小次郎あたりが、
特に人気の高いキャラクターでしょうか。
もちろん、マネージャーの女の子との淡い恋物語もちゃんとあります。

ストーリーはかなり壮大で、小学生編・中学生編と続いた物語はジュニアユース編へとつながり、最後にはワールドユース編にまで飛躍していきます。
ここまでくると、必殺技のレパートリーもキャラクターのストックも枯渇気味になってきたのか、
かなり駆け足の展開が目立ちますが……。

『キャプテン翼』は作者の高橋陽一先生の初連載作品とあって、第1巻から見ていくと、
作画のタッチがどんどん変わっていくのがわかります。
今のようなタッチになるのは、だいたい5巻を過ぎたあたりからでしょうか。

物語が始まってから早30年余り。
翼とは別の新たな主人公が出てきたり、最近になってからも思い出したように番外編が執筆されたりして、何だかまだまだ終わる気配のない作品です。
そのうち、『キャプテン』でなく、『監督・翼』になっていたりするかも……。





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