マンガ・コミック/口コミでおすすめの60・70年代の少年マンガ

生と死や愛を壮大に描いた不朽の名作 『火の鳥』

手塚治虫の不朽の名作「火の鳥」。遠い昔から、遥かなる未来まで、不老不死の象徴である「火の鳥」を軸に、生と死や愛を壮大なスケールで描いた大河漫画です。「生命とは何か?」をテーマに、様々な生と死の形が綴られています。敬遠されがちなテーマですが、丁寧に分かり易く描かれているので、一度は読んでみて欲しい作品です。

投稿記事

生きることの意味を考えさせられる、読む価値のある作品

■作品名
火の鳥

■作者名
手塚治虫

■巻数
全13巻

■出版
角川文庫

■おすすめ理由
手塚治虫の不朽の名作「火の鳥」。
遠い昔から、遥かなる未来まで、不老不死の象徴である「火の鳥」を軸に、
生と死や愛を壮大なスケールで描いた大河漫画です。

手塚治虫のライクワークとも言われたこの作品は、
非常に完成度が高く、何度読み返しても面白いです。
小学生のころ図書館で借りた火の鳥を、大人になってまた読み返しても、
全く古臭さを感じませんでした。

文庫版は全13巻。
様々な時代で「生命とは何か?」をテーマに、様々な生と死の形が綴られています。
愛、戦争、平和、裏切り、友情、宗教、そして、生きる事死ぬ事、難しいと敬遠されがちなテーマですが、丁寧に分かり易く描かれているので、一度は読んでみてほしいです。

読んだ後には、人間の愚かさや、命の大切さについて、頭の中がグルグルと高速回転。
「生きることの意味とは?」と考えさせられます。答えは到底出ないのですが、深く自分と見つめ合えるきっかけにもなります。

いくつかの時代ごとに描かれていますが、個人的に好きなのは、鳳凰編と宇宙生命編。
鳳凰編は、我王のすさまじい生き様を描いていて、輪廻の摂理・宗教と政治など人生についてとても考えさせられます。
宇宙生命編は、鳳凰編とはまた異なり、宗教的ではなくエンターテイメント性が強く、人の罪深さについて考えさせられます。

どの物語も壮大で、一生に一度は読む価値があります。
また、我が子には、必ず読ませたい本のひとつです。



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