映画/口コミでおすすめの戦争・歴史映画(洋画)

愛と滅びゆく民族を描いた「ラスト・オブ・モヒカン」

舞台はアメリカ独立前の18世紀。自らを「ラスト・オブ・モヒカン」と呼ぶチンガチェックの言葉が胸に響きます。出演者みんながまっすぐな心の持ち主で、自分たちの民族を守り、純愛を貫く一途な姿がこの映画の感動を大きくしています。

投稿記事

真っ直ぐな志と愛を描いた戦争映画

■作品名
ラスト・オブ・モヒカン

■監督

マイケル・マン

■主演
ダニエル・デイ=ルイス

■DVD/Blu-ray発売元
ワーナー・ホーム・ビデオ


1992年公開のアメリカ映画です。ジェームズ・フェニモア・クーパーの1825年発表の小説『モヒカン族の最後』が原作です。1920年代から何度か映画化された名作が、約半世紀のときを経て久々の映画化となりました。

舞台はアメリカ独立前の18世紀。英軍のマンロー大佐に会うため、コーラとアリスの姉妹は植民地争いの最前線に向かっていたところ、フランス軍と通じるヒューロン族に襲撃されます。そこに現れたのがモヒカン族首長のチンガチェックと、2人の息子・ウンカスとホークアイでした。ホークアイはモヒカン族ではなく、イギリス人開拓者の孤児でした。

3人はコーラとアリスを大佐のもとに案内します。コーラにはヘイワード少佐から求婚されていましたが、ホークアイと恋に落ちます。ヘイワードは嫉妬のあまり、ホークアイを反逆罪で捕え投獄してしまいます。フランス軍に攻撃されたマンロー大佐は降伏しますが、またしてもヒューロン族の攻撃に遭い……。

実子が命を落とし、自らを「ラスト・オブ・モヒカン」と呼ぶチンガチェックの言葉が胸に響きました。先住民ラコタ・スー族のラッセル・ミーンズだからこそ感じる重みかもしれません。


真っ直ぐな志と愛

ホークアイやウンカス、ヘイワードなど、男性出演者たちが素敵です。悪役だったヘイワードが、最後に自分が犠牲なります。コーラを愛するが故の選択です。

ウンカスはアリスを助けるために命を落としてします。ウンカスと愛し合っていたアリスも自ら死を選びます。とにかくみんながまっすぐな心の持ち主です。自分たちの民族を守り、純愛を貫く一途な姿がこの映画の感動を大きくしています。

ダニエル・デイ=ルイスは長髪がとてもよく似合い、愛する女性を助けるホークアイのイメージにぴったりでした。姉妹を演じるマデリーン・ストウとジョディ・メイの美しさにも見とれてしまいます。


じつは「モヒカン族」ではなかった?

実際に存在したウンカスという人物がこの小説のモデルです。しかし、ウンカスは「モヒガン族」の創始者でした。原作者のクーパーが勘違いしたために「モヒカン族」になった、という説が有力です。

今なお、両部族とも存続しています。「絶滅した」とされているため両者からは不満の声が上がっています。架空の部族を設定するべきだったかもしれません。


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