避けて通れないお金の問題・治療費の支払いについて

まだ小さいうちは何かと心配です

まだ小さいうちは何かと心配です

さて、今日は「避けて通れないお金の問題」について。ご存知の通り、獣医科病院の治療には、人間の病院のような点数制や料金の基準がありません。なので、飼主さんは一層お金の問題について頭を悩ませることになります。最近はそういう方も少なくなってきましたが、「治療費とうまく付き合えない」方がまだまだ多いように思います。

「治療費とうまく付き合えない」とはどういう意味かと言いますと……。
  • 最初に費用の確認ができない
  • 治療が終わって支払いの段階で非常に驚く
  • しぶしぶ支払いをしてから、「あの病院は良くない」と周囲に言いふらす
これでは一生懸命治療をした獣医師が報われません。そこで、今日はお役に立つアドバイスをいくつかさせていただこうと思います。

1疑問点はすぐその場で質問

もし支払いの際に納得できない疑問点があれば、すぐその場で内容について質問しましょう。「支払いの際に無愛想に黙って帰られるのと非常に残念です。」と、これはある獣医さんの意見です。お金を払う際には双方納得して、気分よく支払いたいものです。

よい病院であれば、説明はきっちりできるはずですし、説明できない費用を治療費に乗せてはいないはずです。この場合の対応も、病院のよしあしを見分ける基準になります。

残念ながら飼い主さんの中には治療費を払わないまま、来なくなる人があります。病院としても何度も催促電話をするのは気分の悪いものです。もし治療費が足りないときはそのことを伝えて相談しましょう。そこで相談の上、分割払いにする、いついつまで待ってもらう、などの解決法がきっとあるはずです。「お金が無い」というのは言いにくいことですが、行けない病院を増やしてしまって最後に困るのはあなたの大切なペットです。

2通院費用についても聞いておく

また、高額な治療を受ける前には、特にお金の問題についてよく相談されることが大切です。手術を受ける場合は、「手術でいくらかかるのか」のほかに、「その後の入院でいくらかかるのか」をまず確認してください。

特に手術費用だけ聞いて納得すると、あとの通院費用で困ることになります。点滴・抜糸・投薬と、その後も何かと費用がかかるものです。手術が住んだらOKということはありません。必ず「その後どのくらいの費用がかかりますか?」と聞いてください。

3家族の意見をまとめてから相談する

早く治したい一心で、「お金はいくらかかってもよいです!」と叫ぶ飼い主さんがおられますが、皮肉なものでこういう方ほど、実は治療費を用意できる見込みが全然なかったりするのです。

よい飼い主さんは、支払いにも慎重です。そしてご家族内での相談も大切なことです。家族の一人だけが頑張っても治療は続きません。その後で獣医師とお金の相談をされることをおすすめします。

診察室ですぐ返事をもらえないときは、獣医師の手の空いているときにゆっくり説明を聞き、納得してから決断されるのが一番です。良い獣医師であれば、
  • 「通院が大変です」→家庭内でできることを考える
  • 「一時に支払いが難しいです」→支払い方法について相談に乗る
  • 「本当は手術がベストなのだが、すぐに飼主が対応できない」→次善の策を考える
    こうしたことができると思います。
ここでご理解いただきたいのは、獣医師にとって「一度に大金を使ってくれるクライアントが有難いのではない」ということです。犬や猫の寿命を考えれば、10年単位のお付き合いになるのが動物病院と飼主さんです。

家計の事情で一度に支払いができないこと、通院費用が大変なこと、どうぞご遠慮なく相談してみてください。獣医師も末永くお付き合いしてくださるクライアントを求めているのです。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。