9月8日にアルゼンチンで行われたIOCの総会で、2020年の五輪開催地が東京に決定しました。その1年前の2019年には、ラグビーワールドカップ(以下RWC)が日本で開催されることがすでに決まっています。世界的なビッグイベントが立て続けに行われるこの2年間で、日本のラグビー界は大きなターニングポイントを迎えることになります。ここでは、2019年のRWCと2020年東京五輪開催の意義と、それらがラグビー界に及ぼす効果についてお話ししたいと思います。

ラグビーに絶好のチャンス到来! 日本人の大好きな五輪が東京にやってくる!

RWC11

2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップはサッカーW杯、夏期五輪とならぶビッグイベント。写真は2011年NZ大会の様子 Photo/Kaori Matsumoto

2020年の五輪開催地が東京に決定しました。日本でスポーツに関わるすべての人々にとって非常に喜ばしいことであり、これからの7年間は、スポーツに限らず日本全体が大きな成長を遂げる絶好の機会となるでしょう。

五輪は、日本人にとってもっとも関心の高いスポーツイベントです。普段はスポーツにあまり興味のない人でも、五輪になると注目します。そんなビッグイベントが日本で開催され、それを目の前で観られるわけですから、これは非常に幸運な機会といえます。

たとえ自分の関わる競技が入っていなくても、五輪が行われるというだけでうれしいものです。それに加えて2020年の東京五輪では、ラグビーが競技種目として行われます。これは日本のラグビー界にとって非常に大きな意味を持っています。

サッカーやバスケットボール、バレーボールのように一般的に広く知られているスポーツと違い、ラグビーの関心度は決して高いとはいえません。そのラグビーが五輪で行われ、多くの人々に観てもらえるわけです。ですから日本のラグビー界にとって2020年の東京五輪決定はとてつもない幸運であり、ラグビーを多くの人に知ってもらうためのまたとない機会なのです。

ラグビーW杯は五輪、サッカーW杯に並ぶ世界3大スポーツイベント

東京五輪が開催される1年前の2019年には、ラグビーワールドカップ(RWC)も日本で開催されます。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、RWCは夏季五輪、サッカーW杯と並ぶ世界3大スポーツイベントのひとつ。冬季五輪や世界陸上、世界水泳など日本で人気のあるスポールイベントより、世界的には圧倒的に認知度が高く、人気のある大会なのです。全世界の有料チャンネル視聴率では、夏季五輪やサッカーW杯を上回るともいわれています。

ラグビーは特定の地域や国だけで人気のある競技ではなく、世界中の人々が強い関心を持ち、多くのファンが観戦に訪れるスポーツです。渡航に時間がかかるニュージーランドで行われたRWC2011年大会でも13万3200人、アクセスのいいフランスで行われた2007年大会に至っては約40万人の外国人観戦者が、1か月あまりの大会期間に同国を訪れています。当然2019年のRWCでも多くのファンが日本に押しよせることが予想され、ラグビーを知らない方々にとっては、「東京五輪を1年間違えているのでは?」と勘違いしてしまうほどでしょう。

日本のラグビー界にとっては、2年続けて巨大なラグビーのムーブメントが起こることになります。ぜひこの機会に、ラグビーを通じて日本中が盛り上がるところを、多くの人に実感してほしいと願っています。