映画と現実がクロスする父と娘の物語

■作品名
黄昏 (81)

■監督
マーク・ライデル

■主演
ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘプバーン、ジェーン・フォンダ

■DVD販売元
ジェネオン・ユニバーサル

■おすすめの理由
この映画の主人公は、ニューイングランドの湖畔の別荘で夏を過ごす老夫婦(ヘンリー・フォンダ&キャサリン・ヘプバーン)。

年老いて死を意識する夫婦のもとを、父親とそりが合わない娘(ジェーン・フォンダ)と彼女の再婚相手の息子が訪れます。

そして老父と少年は釣りを通して世代を超えた友情を築き、死を恐れる老父に少年が生きる気力を与えていきます。

やがて老父は自らの考え方や娘に対する態度を見詰め直していくのです。

そうした変化が原題通りに“黄金の池の上”で静かに展開されます。

夫婦の間に別の人間を置くことで微妙なアクセントを加えていく脚本がうまいです。

さらに、ずるいのは、父と娘をフォンダ親子が私生活の不仲をほうふつとさせながら演じているところでしょう。

この映画は、父を出演させるためにジェーンが戯曲の映画化権を買い取ったといわれています。

そしてジェーンから出演を懇願されたキャサリンが2人の間に入って関係修復の手助けをしている感じもします。

とは言え、やはり3人の名優による演技合戦は素晴らしく、この映画でヘンリーとキャサリンはアカデミー賞の主演賞を受賞しました。
キャサリンは4度目でしたが、ヘンリーは長いキャリアの中での初受賞となりました。

すでに死の床にあったヘンリーに代わってジェーンがオスカー像を受け取りました。
直後にヘンリーはこの世を去ります。

何だか映画と現実がクロスして「最後に和解できて良かった」という気持ちにさせられます。

プロデューサー、ジェーン・フォンダの術中に見事にはまったと言ったら言い過ぎでしょうか。

いえいえこれは褒め言葉です。






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