The Whoのアルバム『四重人格』を元に展開する物語

■作品名
さらば青春の光

■監督
フランク・ロッダム

■主演
フィル・ダニエルズ

■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル

■おすすめ理由

The Whoの『四重人格』というアルバムのコンセプトを元に展開する物語。ただし完全な映画化というよりも多少の脚色がされているようです。アルバムだけを最初に聴いても、何だか合点が見出せなかったが、この映像とマッチングした時に広がるイメ-ジは、更なる深みと感銘があります。
60年代後半から根付いているブリティッシュ・カウンターカルチャーを簡単に理解出来るのが一番の売りのようでいて、本質は別にあります。
当時の英国の若者は、モッズ、ロッカーズ等の徒党を組み(その他ルーディーズ、スキンヘッズ、パンクス……etc。時代は前後するが、とにかくいっぱいありました)騒ぎ、ナンパをし、等々を繰り返していました。

■あらすじ

主人公のジミーはモッズ族、いわゆる典型的な不良で、友情、喧嘩、バイク(モッズは全員ベスパに乗ります)R&B、ドラッグ中毒、恋愛といった様々な経験をしていきます。僕らは大抵、大人になるにつれて社会のカラクリが見え、そういったものを計りにかける術を知ります。やがて一人また一人、姿を消し次の自分を探しに行きます。それを「成長」と一応称して生きていきます。

しかしジミーにとっては「今」が全てであり、それ以前も以降もないわけです。
最終的に自分の元から様々な事象が分裂していき、葛藤、絶望、拒否、孤独といった心の内面の問題へと変化していきます。
彼にとっては周りにある何もかもが「裏切り」でしかなくなるのです……。あまりにも純粋で、無邪気で、悲惨な主人公ジミーに青春という言葉(この映画の邦題)がピッタリとハマり過ぎています。

最後に断崖絶壁の美しい海岸(ブライトン:Brightonという場所、今ではモッズ族の聖地となりました)からベスパが落下する軌跡に、10代の頃に置き忘れた青臭いものや煌めくような想いと、照らし合わせ振り返る事が出来たら、この映画の本質が分るはずです。

またモッズ族のヒーロー、エース役にデヴュー以前のスティングが登場します。
モッズのイメージからはほど遠い彼が、それなりに華があって清々しい姿は見ものです。





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