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現代版のクリスマスキャロル!「3人のゴースト」

テレビ会社の社長フランクはやり手と評判ですが、拝金主義の冷血漢でもある。前社長の幽霊が現れ忠告してくれても取り合おうとしないため、3人のゴーストが彼のもとを訪れて……。クリスマスキャロルを下地としたこの映画。真冬を舞台としていますが、どんな季節でもあったかい笑いを届けてくれると思います。

投稿記事

ゴーストたちと過去・現在・未来をたどっていくビル・マーレイ

■作品名
3人のゴースト

■監督
リチャード・ドナー

■主演
ビル・マーレイ

■DVD販売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

■おすすめの理由

最近は「ロスト・イン・トランスレーション」などのしっとり系映画にでることの多くなったビル・マーレイ主演の「三人のゴースト」は、1989年代版のクリスマス・キャロルです。

■あらすじ

史上最年少の若さで巨大ネットワークを誇るテレビ会社の社長に就任したフランク(ビル・マーレイ)。やり手と評判の彼ですが、気にいらない社員は容赦なく首を切り、弟に贈るクリスマスプレゼントすら秘書任せにしてしまう、拝金主義の冷血漢でもあります。

クリスマスも間近だと言うのに、相変わらず視聴率の推移しか見ていない彼のもとに、彼をいまの地位にひきたててくれた前社長の幽霊が現れ、「自分のようになるな」と忠告してくれます。フランクは夢でも見ていると取り合おうとしないのですが、その後すぐ3人のゴースト(魔女?)が彼のもとを訪れて……。

三人のゴーストたちと過去・現在・未来をたどっていくうち、改心? と言うより昔の情熱を思いだしていく。


古き良きクリスマス・キャロルならば、善人になったスクルージィは下働きの少年に七面鳥を買ってきてくれというところですが、そこは「現代」アメリカ。テレビの電波を通して、疎遠になった恋人に、変わらぬ熱い愛をささやきます。

顔もスタイルも良いスターがやれば、予定調和すぎで厭味にもなりそうですが、そこは我らがビル・マーレイ。失礼ながら髪の毛もとぼしい頓狂な顔の彼が一生懸命訴えることで、コメディのわくに収まり、こちらも安心して「幸せにな!」なんて、にやにやできます。

クリスマスキャロルを下地としていますから、真冬を舞台としたこの映画。
どんな季節でも、あったかい笑いを、あなたに届けてくれると思います。


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