石川尚のスケッチコラム「椅子のある風景」#34
「東京・六本木、国立新美術館」


どこにいても、「何気なくある椅子」が気になる。
そして、その場所、空間の一部になりきっている風景がそこにある。
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地下鉄六本木駅から東京ミッドタウンを横目に整然とした街並を歩くこと7~8分。
周辺再開発の中、東京大学生産技術研究所跡地に建設された国立新美術館。建築家:黒川紀章の設計した美術館では最後のモノ、2007年1月に開館した日本で5番目の国立美術館。
六本木にはこの他に森美術館(六本木ヒルズ)、サントリー美術館(東京ミッドタウン)があり、美術愛好家には恰好の散歩コースのひとつ。
「ディスコ全盛期の夜の街:六本木」と記憶する僕には、随分と様変わりした街の印象である。

さて、お目当ての国立新美術館…ここに素敵な椅子の風景がある。

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正面入口付近に立つと、生物のように躍動するガラス壁面のファサード(建物正面)に自然と身体が反応し上下左右と見渡してしまう。

再開発の中、水平垂直の建物郡で新装された街では異様なフォルムの建物だが、周囲の緑と調和してとても美しい。

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建物外観はそのまま内部インテリア空間に繋がる。
エントランスにから内部に入って右手に進むと、緩やかにカーブするガラス壁面の脚元には、美術鑑賞の余韻を愉しむ寛ぐ場が広がっている。

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寛ぐ場には、見た目(視覚的)にも、触り心地(触覚的)にも身体をゆったり、優しく包みこむ椅子が整然と配置されている。