国際社会からの非難

警察からも暴行を受けるゲイの市民

警察からも暴行を受けるゲイの市民

同性愛者への弾圧を促しているロシアの反同性愛法には、国際社会から批判が相次いで寄せられています。

この法案が策定されていた昨年末の時点で、欧州人権裁判所は、同性愛に関する情報から子どもを「守り」たいという要求は、「子どもの利益を最優先とする原則」に照らして正当化されるものではないとして、この法律を差別的だと非難しています。(詳しくはこちら

法案が国会で採択(なんと1人の反対もありませんでした)されてからは、世界で最も急を要するLGBTの危機に対して行動する国際的な団体「ALL OUT」が全世界から署名を募りました。(詳しくはこちら

6月末、プーチン大統領の署名によって反同性愛法が制定されるや、ドイツのウェスターウェレ外相兼副首相(オープンリー・ゲイの方です)は、「同性愛を汚点とすることは近代民主主義国家では全く許されない」と非難しました。 

アメリカのケリー米国務長官も、同性愛者の権利制限の動きに懸念を表明し、オバマ大統領も「私はゲイやレズビアン、トランスジェンダーの人々を脅したり害を加えるような国に対して寛容な心は持てない」と批判しました。

オランダのアムステルダムの市長は、「ロシアは人権保護が改善されずに悪化している唯一の国。欧州司法裁判所でロシアの法律が人権条約に反するものかどうかを裁いてもらえるはずだ」と政府に求めました。(詳しくはこちら

ILGAヨーロッパ(ILGAは世界最大のLGBTI団体)は、EUのリーダーに対し、ロシア政府による同性愛者迫害に強く抗議するよう求めました。(詳しくはこちら

アメリカの同性愛者団体は、ウォッカのストリチナヤをはじめとするロシア産品の北米一帯のバーでの取り扱い中止を呼びかけました。そして7月31日、ニューヨークの活動家らがロシア領事館前に集まり、「ロシア産ウォッカには憎悪が満ちている」と書かれたプラカードを掲げ、ウォッカを道にまき散らす抗議活動を行いました。ウォッカなどロシア製品の不買運動は、米国やカナダ、欧州、オーストラリアなど、世界各地で勢いを増しています。