反同性愛法とは?

踏みにじられたレインボーフラッグ

踏みにじられたレインボーフラッグ

ロシアで6月末に制定された反同性愛法は、「同性愛プロパガンダ禁止法」と言って、未成年者に対して非伝統的な性的関係(同性愛)を「助長」するような「プロパガンダ」(思想の表明、宣伝)を禁止する、というものです。

具体的には、同性愛を「助長」するような情報、または同性愛と異性愛の関係が「社会的に同等」であるという「歪んだ理解」を持たせる情報を、未成年者に広めた者に対し、10万ルーブル(約30万円)以下の罰金、団体であれば100万ルーブル(約300万円)以下の罰金と90日以下の業務停止処分を科すことができる、というものです。そのような「プロパガンダ」がマスメディアやインターネットを通じて広められた場合、最大20万ルーブル(約60万円)の罰金が科されます。

子どもの目に触れるような場所で、というのは、結局、あらゆる場所で、というのと同じことですから、ゲイプライドパレードなどの集会やデモも禁止され、公にゲイであることを表明することもできなくなります。また、学校でゲイの子どもに先生が「そのままでいいんだよ」などと言うことも禁止されますし、家庭でも同様です。つまり、ゲイがゲイとして生きていくことが事実上、困難になってしまうのです。

この法律は外国人も対象にしており、メディアやインターネットを使って同性愛プロパガンダを流した外国人は10万ルーブル以下の罰金と15日以下の拘留を科された上、国外退去処分を受ける可能性があります。(すでにロシアでドキュメンタリー映画の撮影をしていたオランダ人4人がこの法律によって逮捕されています)

また、この法案と同時に、宗教信者の感情を害した者に禁錮刑と罰金を科す法案が制定され、7月初旬には、ロシアの児童と外国人同性カップルとの養子縁組を禁じる法律も制定されました。