レインボーカラーのネイル

世界陸上でネイルをレインボーに塗って同性愛者への支援を表明したスウェーデンのエマ・グリーン・トレガロ選手

なんだか信じられませんが、9月です。9月1日は関東大震災から90年ということもあり、TVでは震災関連の特番が組まれていましたね。そして2日にはとうとう「あまちゃん」が東日本大震災を迎え、日本中の人が固唾をのんで見守っていたことと思います。

天災だけでなく、社会が人を殺す…そういうことは歴史上、度々繰り返されてきました。いま、お隣りの大国・ロシアでも、そういうことが起こっています。

この8月にモスクワで開催された世界陸上をTVでご覧になっていた方も多いと思います(福士選手、銅メダルおめでとうございます!)。つい最近まで、Googleで「世界陸上」と検索すると「世界陸上でロシアの女子選手同士がキス 同性愛規制法への抗議か」というCNNのニュースが上位に出てきていました。女子4×400メートルリレーで金メダルを獲得したロシア選手2人が表彰台でキスを交わしましたが、それがロシアで制定された同性愛規制法への抗議ではないかと物議を醸したというものです。

2人のキスは実際には抗議の表明ではなかったそうですが、彼女たちとは別に、スウェーデンの女子走り高跳び代表のエマ・グリーン・トレガロ選手が、ネイルをレインボーカラーに塗ることでロシアの同性愛者への支援を表明した(写真右上)、ということもニュースになっていました(悲しいことに、彼女は結局、試合に出るために「ネイルは同性愛者支援の意味ではない」という言い訳を余儀なくされたそうです)

もしこの世界陸上がアメリカやヨーロッパで開催されたのであれば、女性どうしがキスしようとネイルをレインボーにしようと、ニュースにもならないと思いますが、どうして今、このように騒がれているのでしょうか? ロシアでいったい何が起こっているのでしょうか?

今回は、今年6月にロシアで制定された反同性愛法が内外に及ぼす影響と問題点について、詳しく、わかりやすくお届けしたいと思います。前後編に分けてお送りします。