早期教育・幼児教育/家庭学習・教育方法

幼児期から学習習慣をつけるべき理由…タイミング・進め方

子供が机に向かって座り、お勉強をする。そういった学習習慣をつけるにはいつからが良いのか?どうやって習慣づける事が出来るのか?どういった勉強をすればいいのか?などを、考えていきます。幼児のうちから徐々に勉強に慣れさせていくのがポイントです。

山移 玲

執筆者:山移 玲

バイリンガル育児ガイド

子供の「お遊び」から「お勉強」への移行期はいつから?

子供の勉強はいつからどう習慣化させるか

子供の勉強はいつからどう習慣化させるか


子供は遊ぶのが大好きですが、いつまでも遊んでばかりはいられません。「お勉強」というものにも挑戦し、椅子に座る、机に向かう、集中する、鉛筆を正しく持つ、などを幼稚園や保育園での指導だけに頼らず、家庭でも進めて行くと、小学校入学もスムーズに行えると思います。そこで今回はどういったタイミングで何をすれば上手に「お遊び」から「お勉強」に移行出来るかを、自分自身の経験も交えながら考えて行きたいと思います。

<目次>
 

子供に学習習慣をつけさせる開始のタイミング

勉強習慣はいつからスタートするのが良いのか? 悩む方も多いと思います。一般的な通信系の大手を参考にすると、幼稚園年長辺りから少しずつ勉強らしい内容が組み込まれていることが多いので、幼稚園年長は一つの目安になると思います。子供によっても様々だと思いますが、小学校に入る前から「お勉強」ということに慣れておくと、小学校にあがってからスムーズに事が運ぶかもしれません。我が家では現在小学校2年生の長男は年中の時から、現在年長の次男は年少の時からそれぞれ机に向かっての勉強を習慣付けました。

次男の方が始めるのが早かったのは、既に2つ上の長男が勉強をしているのを見ていて、次男本人が興味を示したので、そのタイミングを逃さないようにした、という理由があります。長男も次男もはじめは本屋さんなどで売っている「迷路」や「はじめてのえんぴつ」という内容のドリルを1冊買って毎日1ページ、ほんの3分程度の習慣から始めました。毎日長くなくてもいいので、とにかく1ページは必ずやるように心がけました。

 

お子さんが幼稚園に入園して落ち着いた頃から日々会話をしている時に、「あと少しで小学校だね」「えんぴつの練習をはじめてみる?」「ちょっとこれ読んでみようか?」などと誘ってみて、興味を示すようなら少しずつ習慣をスタートしてもいいかもしれません。全く興味を示さないようならしばらく待ってみて、また声をかけてみましょう。興味を示さないまま年長の夏休みまで来たら、好きな絵本やキャラクターのアイテムなど、何か子供が机に向かいたくなるようなアイデアで机に向かうことから始めて見てもいいかもしれません。
 

最初の進め方……小学校入学までに勉強に慣れさせる

実際に、どうやって勉強を進めて行けば良いのか? どんな方法が良いのか? 悩むことも多いですね。基本となる鉛筆の持ち方、ものを書く時の姿勢を一通り覚えてからは、はじめは簡単な線やまるなどをなぞる程度のことを、数分やるくらいからスタートをしてみましょう。様子を見ながらお子さんのレベルややる気、集中力や忍耐力を少しずつ養う感覚で段階的にお勉強時間を増やして行くと良いと思います。

あくまでも小学校入学前までは、お勉強の内容も大事ですが、それと同じくらい「勉強習慣そのもの」を身につける訓練として机に向かうのが大事です。その為にもあまり難しいものをやらせるよりは、机に向かうのが楽しくなる、やる気が出るように考えてお勉強時間を持ちます。たくさん褒めて、いいところを伸ばしつつ、集中力が途切れそうな時は「もう少しだよ」などと意識がそれないように声をかけながら親子二人三脚で進めて行くのがスムーズに習慣付けるコツです。

最終的には小学校入学前までに、15分から20分程度連続して集中しながら自習が出来るようになれば十分だと思います。最初は2~3分からはじめて、少しずつ時間ややる内容を増やして、のんびりお子さんに合わせながら調整をして小学校入学に備えるといいですね。
 

どんな勉強をやらせればいいか?

先ほども述べましたが、「お勉強」は勉強の内容だけではなく、机に向かう習慣をつける、という目的があります。とは言え、内容もそれなりに考えて進めて行きたいですね。小学校までに身に付けておくと良い学習内容としてはひらがなや数字の書き方、数え方などをやり、その後簡単な足し算、もう少し頑張れそう、という場合はカタカナや引き算もいいでしょう。小学校入学前に高度なことをやらせすぎて苦手意識を持ってしまっては意味がないので、ひらがなや数字あたりからマイペースに進めて行きましょう。

通信教育各社を利用するのも一つの方法です。前出の次男は年長からベネッセこどもちゃれんじ「じゃんぷ」をやっていましたが、次男は年少から少しずつお勉強をしてきたので、少し簡単に思えたみたいです。しかし、システムとしてはやる気が継続しやすく、わくわく感がある教材なので現在も続けています。毎月到着する頃になると郵便受けを自ら明けて探すくらい気に入っているみたいです。

また周りの年長児には公文に通っているお友達や学研に通っているお友達もいますのでそういった学習塾をベースにしてみるのもいいと思います。

どんなことをやらせればいいかは子供の様子を見て決めてもいいと思いますが、「少し頑張れば出来る」というレベルのものを見つけると丁度良いので、色々試してみてお子さんにあった教材や学習塾を探し出してみてください。私は主に地元の本屋さんにあるドリルや、インターネットにある様々なフリー素材を使い、お勉強を進めてきました。学習塾には通っていませんが、体験には行ったことがあり、とても良い印象は持ちました。
 

なぜ小学校入学前の幼児期に勉強の習慣が必要?

なぜ小学校入学前からこういったお勉強習慣をつけるべきなのか? 小学校に入学すると、子供を取り巻く環境ががらりと変わります。新しいお友達や先生、校舎、そして慣れない「授業」という形に宿題や体育、音楽のお勉強など不慣れなことばかりです。小学校ですと30分から40分間机に向かって先生の話を聞く、集中力を保つ、座っている姿勢を保つ、ということを急にすることになります。家で机に向かう「練習」を入学前からやっておけば、お子さんの負担も減り、スムーズに小学校生活に慣れる事が出来るという利点があります。

また、宿題など小学校にあがると予習や復習も家庭でやることが出てきます。そのようなこともスムーズに行えるようにするには、入学前から家でも机に向かって学習をする習慣をつけておくと、違和感なく家でも学習を進めることができ、楽に適応することができます。従って少しずつでもいいので、小学校入学に備えるという意味でも、入学前から机に向かい、集中をし、学習をする、という習慣をつけておくとお子さんにとっても利点が多いのは間違いありません。

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