フラメンコ/フラメンコを鑑賞する

観ながら学ぶ、フラメンコ舞台の鑑賞ポイント(2ページ目)

フラメンコには、大きく分けて二つの舞台があります。1つは、「テアトロ」。一般的なステージがある劇場で行う公演です。もう一つは「タブラオ」。食事をしながら見ることができる舞台での公演です。今回はフラメンコらしい「タブラオ」を中心に、この二つの舞台それぞれの楽しみ方と鑑賞ポイントをご紹介します。

手下 倭里亜

執筆者:手下 倭里亜

フラメンコガイド


「テアトロ」の楽しみ方と鑑賞ポイント


1) テアトロの楽しみ方
テアトロ(劇場)の鑑賞もタブラオと同じことが言えますが、劇場公演は お食事はもちろんありません。催しものがある、前後に劇場の近くで済ませましょう。終わってからの余韻を楽しむのも、劇場公演の楽しみ方。友人などと連れ立って鑑賞し、終わって美味しいものを食べるのも、大人の楽しみ方の一つです。

2)テアトロの鑑賞ポイント
舞台形式なので、その時々で形は違いますが、ギター、カンテは歌舞伎のお囃子のように常に舞台にいます。フルートやカホンという木の箱をたたく打楽器を使ったり、ベースや、チェロ、バイオリンなど、様々な楽器が使われたりしますが、基本はギター、カンテ、踊りの三位一体がベースにあります。踊りをしてない人もパルマ(手拍子)やハレオ(掛け声)をかけたり、歌を歌いながらパルマを打ったり、それぞれがいろんな役割をして一つのものを創りあげていきます。出演者全員の呼吸を合わせて、リズムをつむぎだしていきます。

時に止まったり、早くなったり、遅くなったり、テンポが変わっていくのが、フラメンコの特徴でもあります。それを舞台上ですばやくキャッチしてみんなで作っていきます。もちろん、舞台経験が増えてくると、時に即興でもテンポを変えて踊ることが出来ます。同じ演目であったとしても即興があり、毎回違う舞台を観ることができるのも、楽しい部分です(通の人たちがOLE!という部分です)。

舞台の踊り手の迫力ある足さばきを鑑賞できるのも、ポイントの一つです。前の座席に座ると、目の高さより少し高い位置にある踊り手の高度な足技が良く見えます。タブラオは、目の高さと同等なために、どうしても上半身しか見えません。やや離れた位置に座ると、衣装の全体や踊り手の鍛えられた全身など、広く舞台上を見渡せることも、テアトロ鑑賞のポイントとなります。

いかがでしょうか?ちょっと興味がわいてきませんか? ぜひ足を運んで、その熱い舞台にぜひ触れてみてください。



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