山口百恵と三浦友和が演じる究極の愛
『春琴抄』(1976)

監督 
西河克己
■主演 
山口百恵、三浦友和
■DVD販売元
EMIミュージック・ジャパン


■おすすめの理由

この映画は谷崎潤一郎の小説「春琴抄」を映画化した作品で、何度か映画化されていますが、1976年の作品は山口百恵と三浦友和というゴールデンコンビが演じています。

■物語は……

幼い頃に眼病を患い失明した春琴(山口百恵)は、わがままに育った気位の高い薬種商の娘。

その春琴の世話役になり身の回りの世話を焼いていた丁稚の佐助(三浦友和)は、春琴に教えられるままに三味線を習いはじめるが、春琴は激しい稽古を付ける。

ある日大きな地震が起り春琴を庇ったことから、二人の間に愛が芽生え、やがて春琴は妊娠し、子供を産むがその子は他の家に貰われていってしまう。

父親の亡き後、春琴は佐助とともに新居に移るが、春琴の美しさに横恋慕した美濃屋に犯されそうになり逆にケガをさせる。

逆恨みした美濃屋は、春琴に熱湯を浴びさせる。

火傷を負った春琴の包帯が取れる日、「お前にだけはこの顔を見られたくない」と泣く春琴のために、佐助は針で自らの両目を潰す……


愛する春琴のために、自ら目を潰して火傷をおった春琴の顔を見れなくしただけではなく、春琴と同じ盲目の世界に入ることでより彼女に近く寄り添う佐助。

すさまじい愛だなと思いました。


百恵さんの豪華絢爛な着物姿はぞくっとするほどの美しさで、目をつぶったままなのに、魅了されます。

冷たく魅惑的な関西弁、凛然とした美しさ、そして激しい感情をぶつける百恵さん演じる春琴に、三浦さんの演じる佐助の「静」の演技が好対照で、二人とも好演。

谷崎作品の耽美な世界感というよりも、さわやかな抑えめのエロティシズムの漂う美しい作品になっています。





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