映画/口コミでおすすめのファミリー映画(洋画)

今観ても考えさせられる名作「クレイマークレイマー」

女性の社会進出が叫ばれ、離婚率の増加が大きな社会問題になっていた70年代アメリカ。主人公テッドは、仕事も順調で家庭も円満、と思っていました。しかし妻ジョアンナは専業主婦という立場に疑問を感じています。社会復帰をしたいと相談するもテッドが取合わなかったせいでジョアンナはテッドと息子ビリーを残し家を出てしまい……。余韻を残したエンディングも秀逸です。

投稿記事

絆も深くなっていく、父子愛を中心に描いた作品

■作品名
「クレイマー・クレイマー」(1979年 アメリカ)
■監督
ロバート・ベントン
■出演
ダスティン・ホフマン、メリル・ストリーム、ジャスティン・ヘンリー
■DVD/Blu-ray発売元
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


時代背景は70年代アメリカ、ウーマンリブ、女性の社会進出が
叫ばれ、離婚率の増加が大きな社会問題になっていた時代、
主人公テッドは妻ジョアンナと5歳になる息子ビリーと暮らしています。
仕事は順調で家庭は円満、と思っていたのはテッドだけ、
ジョアンナは専業主婦という立場に疑問を感じています。
社会復帰をしたいと相談するもテッドが取合わなかったせいで
失意のジョアンナはテッドとビリーを残し家を出てしまいます。

初めての父子だけの朝、フレンチトーストを食べたいというビリーに
安請け合いしたものの、台所に満足に立った事のないテッドに
まともな料理など作れる筈がありません、当然目も当てられない結果に……。
この場面、何も出来ない男の情けなさが観ていてこっけいですが、
男としては凄く考えさせられる名場面です。

しかし、
その後のテッドの涙ぐましい奮闘ぶり、キャリアとプライドを捨て、
我が子との暮らしを一番に考える生き方に見事にシフトします。
父子の絆も深くなって行きます、離婚も成立し、養育権もテッドのものになりました。
ところがある日ジョアンナが裁判所にビリーの養育権奪回の申し立てをします。
ここからクレイマーVSクレイマーの親権を賭けての裁判対決が始まるのです。

裁判シーンはシビアで、頑張って来たテッドの姿を知っている
観客にはとても理不尽に思えるでしょう。
父子愛を中心に描いている作品ですのでどうしてもジョアンナを
悪く観がちですが、早く経済的に自立してビリーの養育権を
取り返そうと頑張ってきたジョアンナの気持ちも、よく解ります。

最後に、初めての朝大失敗したフレンチトーストを
父子で作る名シーンをじっくりとご覧ください、
余韻を残したエンディングも秀逸です。



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