運命に翻弄されていく青年と姉妹の恋愛映画
『恋のエチュード』(1971)

■監督 
フランソワ・トリュフォー
■主演 
ジャン=ピエール・レオ、キカ・マーカム、ステーシー・テンデター
■DVD発売元
日本ヘラルド映画


「恋のエチュード」は、フランソワ・トリフォー監督による長編映画で、原作はアンリ=ピエール・ロシェの「二人の英国女性と大陸」という小説です。

パリを舞台に、15年に渡り再会と別離を繰り替えるフランス人の青年と、美しいイギリス人姉妹の苦悩と愛を描いています。


フランス人青年のクロード(ジャン=ピエール・レオ)は、ある時美しいイギリス人の娘アン(キカ・マーカム)と出会ってことで、イギリスに行き、彼女の妹ミュリエル(ステーシー・テンデター)を紹介される。

美しい姉妹に心惹かれるクロードだが、ミュリエルとの結婚を決意。

しかしクロードの母が結婚に反対し、1年間二人の気持が変わらなければ結婚しても良いと妥協案を出す。

我慢することができず、新たに出会った女流画家に惹かれ、ミュリエルを忘れてしまうクロード。

そして今度はパリでアンに再会し二人は結ばれる。アンとともにミュリエルと再会したクロードは、彼女へ想いが再燃するが、姉のアンとの関係を知った彼女はクロードと別れを決める……

特に大きな盛り上がりなどはないのですが、美しい映像と音楽、美しい男女の三角関係が淡々と描かれているのがフランソワ・トリフォー監督らしい作品になっています。

優柔不断で、すぐ心が動いてしまう頼りないクロード。

そんなクロードに心惹かれながらもどんどん奔放になってしまうアン、ただひたすらにクロードを想い続けるミュリエル。

三人の気持が客観的に描かれていて、微妙にすれ違っていく気持や、時に愚かに運命に翻弄されていくさまの描写は見事です。

そしてクロードが失った時を思い返すようなラストは、胸が詰まります。

二人の姉妹がとても魅力的で、衣装も見どころだと思います。





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