様々な形がある愛情や家族の絆

■作品名
ゴッドファーザー
■監督
フランシス・フォード・コッポラ
■主演
マーロン・ブランド、アル・パッチーノ
■販売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

1972年製作・公開のこの作品。実は、ファミリー向け作品として紹介するかどうか迷いました。

血で血を洗う抗争、残酷なシーンも多いこれのどこか家族向け? そう思われる方もおられましょうが、この「ゴッド・ファーザー」だけでなく、あとに続く続編の中で通低音のように描かれる主題は、「家族(ファミリー)」です。

そう、家族。それがどんなカタチで表現されていようと、彼の家族を想う気持ちはまぎれもなく本物であり、ゆえに「悲劇」を起こしてしまうのですが、愛情や家族の絆にもいろんな形があるという例を観るのには、うってつけの作品だと思うのですが、どうでしょうか。

暴力や権力を求めたのではなく、家族や同族を守りたかったがゆえに、ドンになった男、コルレオーネ。

そのドンを恐れつつ、いざとなったら頼ってしまう弱い、同郷の友人。

家族を愛しつつも、時に父親に逆らい、我が道を行こうとする息子。そして自分とは違う道をすすもうとする息子を、そっと見守るドン。

個人的に一番好きなシーンはやはり、結婚式のシーンです。明るい陽が降りそそぐ庭。みんなが笑顔で集い、笑いさざめいているのに、チータのどこか物悲しい調べが流れる。幸福の絶頂にいるにもかかわらず、これから何かが起こるのを予感させる、影の濃い風景。

わたし自身にそんな思い出はありませんが、いまはもう失ってしまった、遠い日の思い出。幸せの過去。そんな胸に迫る想いを突きつけられ、このシーンではいつも涙ぐんでしまいます。

あなたは、どう感じられますか?




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